唯一の白星から4年、日本とマリがベルリンで再び向き合う開幕戦の執念

 

日本の女子バスケットボールにとって、9月4日は特別な一日になります。ドイツ・ベルリンで開幕したFIBA女子バスケットボールワールドカップ2026で、女子日本代表チームは日本時間の同日18時30分、ベルリンアリーナでマリと対戦します。開幕日に自国の代表が登場するというのは、それだけで大会への入り方が変わってきます。しかも相手は、4年前の日本にとって忘れられない存在です。第一印象を率直に言えば、これは「勝って当然」の一戦ではなく、「勝ち方まで問われる」一戦だと感じています。

開幕日18時30分、ベルリンアリーナで動き出す日本代表

日本バスケットボール協会の発表によると、グループリーグ第1戦は9月4日18時30分ティップオフ、会場はベルリンアリーナです。日本が入ったグループAは、日本がFIBAランキング10位、スペインが6位、開催国ドイツが11位、そしてマリが18位という顔ぶれになっています(ランキングは2026年4月1日時点)。数字の並びだけを見れば、日本にとって最も現実的に勝点を計算できる相手が初戦に配置された格好です。

日本はこの後、9月5日25時にドイツ、9月7日24時50分にスペインと連戦を組まれています。中1日、中2日で欧州の強豪と続けて当たる日程を考えると、初戦でどれだけ主力の出場時間を抑えながら勝ち切れるかが、そのまま大会全体のスタミナに直結します。

4年前、日本が挙げた唯一の1勝はマリ戦でした

両者の因縁は2022年のシドニー大会にさかのぼります。当時のグループBで日本は1勝4敗、マリは0勝5敗でした。同じ組で顔を合わせている以上、日本が挙げたただ一つの白星はマリ戦だったことになります。得失点で見ると、日本は5試合で316得点333失点。一方のマリは306得点450失点と、失点が突出していました。

マリは2010年大会で15位、2022年大会で11位。ワールドカップ通算成績は1勝9敗で、今回が3度目の出場になります。国内リーグの規模を考えれば、この舞台に3度立っていること自体がアフリカ勢としては大きな実績です。2007年のアフロバスケットでは優勝し、翌年の北京五輪にも出場しました。身体能力とリバウンド争いの強度は毎回侮れず、「格下」という言葉で片づけると足元をすくわれます。

日本にとっての誇りは、1975年大会の準優勝という歴史です。今回が10度目の出場で、5大会連続の出場でもあります。積み上げてきた継続性は、この大会の16か国の中でも上位に入る部分です。

1位通過だけが直行切符という厳しい設計

今大会の方式は、これまで以上に初戦の重みを増しています。4チーム×4グループの予選グループフェーズを行い、準々決勝に直接進めるのは各組1位のみ。2位と3位は、隣り合うグループの相手と準々決勝進出決定戦を戦う必要があります。つまり、グループAで1位を取れなければ、日本には必ず一つ余分な試合が課されるということです。

そうなると、初戦のマリ戦は単なる白星ではなく、得失点差というもう一つの通貨を稼ぐ場になります。スペインとドイツを相手に順位が並んだ場合、直接対決の結果に続いて効いてくるのが得失点差だからです。ここで序盤に主導権を握り、ベンチメンバーまで含めて点差を広げられるかどうかは、9月7日以降の日本の立ち位置を静かに左右します。逆に、接戦のまま終盤までもつれれば、主力の消耗という形でドイツ戦に負債を持ち越すことになります。

私が注目したいのは、日本がどれだけ早い時間帯からトランジションの速さを出せるかという点です。高さで劣る相手ではないマリに対して、ハーフコートの殴り合いに付き合う理由はありません。

放送・配信と今後の日程

日本バスケットボール協会によると、マリ戦は地上波のフジテレビが9月4日24時45分から、CSのフジテレビNEXTが同25時から放送し、FODは18時20分からライブ配信、DAZNもライブ配信を行います。地上波は録画放送の時間帯になるため、結果を先に知りたくない方はご注意ください。

大会期間は9月4日から13日まで、会場はベルリンアリーナとマックス・シュメリング・ハレの2か所です。日本の次戦は9月5日25時のドイツ戦。開催国の熱気の中に飛び込む一戦の前に、まずは今夜の90分で日本がどんな入りを見せるのか。ここが今大会の入り口になります。

※FIBA女子バスケW杯2026

引用:https://japanbasketball.jp/japan/89477

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