WNBAのレギュラーシーズンが、FIBA女子ワールドカップによる中断を終えて再開します。現地9月17日、日本時間では9月18日の朝から5試合が一斉に組まれ、そこからシーズン最終戦までわずか8日間しかありません。ところが順位表を開いて驚かされるのは、プレーオフに進む8チームはすでに全部決まっているのに、1位から8位までのシードが1つも確定していないという事実です。出場枠の争いが終わったのに、最終週の緊張だけがまるごと残っている。こんな形で9月下旬に入るシーズンは、そう多くありません。
上位4チームが2ゲーム差、下位3チームが完全同率という密度
首位は31勝9敗のリンクスです。ただし中断直前は2連敗で終えており、数字ほど盤石という印象ではありません。2位には29勝11敗のヴァルキリーズが4連勝で続き、その差は2ゲーム。3位のエーシズは27勝13敗で3連勝中、4位のドリームと5位のフィーバーは26勝14敗でまったくの同率です。首位から5位までが5ゲームの中にひしめいています。
さらに窮屈なのが6位以下です。リバティ、ミスティックス、ウィングスの3チームがそろって24勝16敗。順位表の上では6位、7位、8位と並んでいますが、勝敗はまったく同じで、現時点の並びはタイブレーク規定が決めているだけです。一方で、ポートランド、シカゴ、ロサンゼルス、フェニックス、トロント、コネチカット、シアトルの7チームはすでに敗退が確定しました。つまり最終週に起きることは、ホームコートアドバンテージと1回戦の組み合わせの奪い合いだけということになります。
仮に今日でシーズンが終われば、1回戦はリンクス対ウィングス、ヴァルキリーズ対ミスティックス、エーシズ対リバティ、ドリーム対フィーバーという顔ぶれになります。ただし、この組み合わせを固定して考えるのは危険です。記事はこの点を「現時点の組み合わせを、消えないインクで書くべきではありません」と表現していました。
4位と5位を分ける「1-1-1」と、三段構えのタイブレーク
最終週でもっとも価値が高いのは、実は1位争いよりも4位と5位の境界かもしれません。WNBAの1回戦は3戦2勝の短期決戦で、会場は1-1-1方式が採られます。4位のチームが第1戦と第3戦をホームで戦えるのに対し、5位は第2戦の1試合しかホームを持てません。3試合のうち2試合か1試合か。この差がシリーズの結末を左右することは、過去の1回戦が何度も証明してきました。
その4位と5位に、26勝14敗のドリームとフィーバーがタイブレークだけの差で並んでいます。ドリームは敗退済みの2チームとの試合を消化したあと、9月21日と23日にリバティと連戦を組まれています。フィーバーの日程はさらに過酷で、トロント遠征とミスティックス戦を挟んだのち、首位リンクスと2試合続けて当たります。9月22日にゲインブリッジ・フィールドハウス、9月24日にターゲットセンターという、中2日での連戦です。
6位から8位の3チームは、タイブレーク規定そのものと向き合うことになります。WNBAは第1に直接対決の成績、それで決着しない複数チームの並びには勝率5割以上の相手との対戦成績、さらに決まらなければ得失点差という順で順位を決めます。24勝16敗で3チームが並ぶ現状は、最終週の1勝がそのまま3つ分の順位を動かしかねない構造です。
日程の綾が、実力以上にブラケットを動かす
ここからは筆者の見方になりますが、今回の最終週は「誰が強いか」よりも「誰の残り4試合が楽か」で決まる要素が大きいと考えています。根拠は日程の偏りです。ヴァルキリーズとエーシズは、残る4試合すべてが敗退済みチームとの対戦です。とくにエーシズはヴァルキリーズに直接対決3勝0敗という切り札を持っており、2ゲーム差を詰めて並んだ場合はエーシズが上に立ちます。
もっと極端なのがウィングスです。残り4試合の相手は、ホームでスパークスとマーキュリー、アウェーでマーキュリーとストーム。全4試合が敗退チームで、しかも4連勝の勢いを持ったまま再開を迎えます。8位から一気に6位へ、あるいはそれ以上へ動く現実味は十分にあります。
逆に厳しいのがリバティです。ミネソタ遠征、トロント遠征、そしてドリームとの2連戦と続き、4試合のうち3試合が現在の上位4シードとの対戦になります。ミスティックスは敗退済みの3チームに加えて9月20日のインディアナ遠征のみですから、同じ24勝16敗でも見えている難易度がまるで違います。
そして見落としてはいけないのが、リバティとドリームの2連戦がブラケットの2か所を同時に動かすという点です。この2試合はリバティの6位争いを左右すると同時に、ドリームとフィーバーの4位争いの結論にも直結します。最終週の終盤に、上と下の綱引きが1つのカードに集約される。これは日程が偶然生んだ、なかなか作れない構図だと思います。
再開初日の5試合と、今後の日程
再開初日となる現地9月17日は5試合です。日本時間9月18日の朝8時30分にサン対ドリーム、9時にミスティックス対スカイとスパークス対ウィングス、11時にマーキュリー対ファイアとエーシズ対ストームが始まります。ドリーム、ミスティックス、ウィングス、エーシズは初日からシード争いに直接関わる試合を戦うことになります。リンクス、ヴァルキリーズ、フィーバー、リバティの4チームはその翌日からの登場です。
レギュラーシーズンは現地9月24日、日本時間では9月25日の5試合で幕を閉じます。プレーオフは現地9月27日、日本時間9月28日に開幕します。上位8チームがカンファレンスに関係なく進出し、1回戦が3戦2勝、準決勝が5戦3勝、そしてファイナルが7戦4勝という方式です。顔ぶれは決まりました。あとはブラケットだけが、この8日間で書き上げられます。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/wnba-standings-playoff-picture-remaining-014953691.html

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