カニンガム

絶好調のはずなのに、なぜカニンガムに「退団」の伏線が囁かれるのか

 

ソフィー・カニンガムをめぐって、思いがけない臆測がWNBAファンの間で広がっています。SiriusXMのアナリスト、ロビン・ランドバーグ氏が自身の番組で、来季のインディアナ・フィーバーにカニンガムの姿がない可能性、さらにはリーグそのものを去る可能性にまで言及したのです。今シーズンの彼女はコート上のプレーに加え、SNSでの発信力も相まってリーグの顔のひとりに数えられる存在になっていただけに、この予測は多くの人の目を引きました。人気が高まれば高まるほど注目される一方で、出場機会や契約という現実的な要素は別の論理で動いている。第一印象として感じるのは、人気と契約の行方が必ずしも一致しないというプロスポーツの厳しさです。

7分・無得点、直近の出場機会が映した数字

ランドバーグ氏が根拠として挙げたのは、ワシントン・ミスティックス戦での出場時間です。カニンガムはこの試合でわずか7分のプレーにとどまり、シュートは2本とも外して無得点、目立ったスタッツも残せずに終わりました。加えて、ヘッドコーチが公の場で彼女の守備への取り組みとリバウンド数を名指しで指摘したことも、同氏の見立てを後押ししています。フィーバーはプレーオフ争いの終盤戦に入っており、出場時間の配分そのものがシビアになっている時期でもあります。ランドバーグ氏は「一人の選手が何を発言したかで、チームがずっと話題にされ続けるのをどのチームも望んでいない」とも述べ、SNSでの発信力がロールプレーヤーとしての立場とかえって摩擦を生みかねない点を指摘しました。

665,000ドルの1年契約、彼女が本当に望んでいたもの

背景には契約の構造があります。カニンガムは今年4月、フィーバーと1年665,000ドルの契約を結びました。つまりこのシーズンを終えると契約は満了し、彼女は制限のないフリーエージェント(UFA)としてどのチームとも交渉できる立場になります。SNS上では一時「解雇」という言葉まで飛び交いましたが、これは契約満了とフリーエージェントを混同した誤った表現でした。本人はかねて「お金の問題では決してなかった。ただ、このチームにい続けたかったから、年数がほしかっただけ」とESPNに語っており、複数年契約による安定を求めていたことが明らかになっています。昨シーズンはケガの影響で出場は30試合にとどまったものの、チーム内得点ランク4位、3ポイント成功率43.2%はリーグ全体でも3位に入る数字を残しており、実力面での評価が低いわけでは決してありません。それでもフィーバー側が複数年ではなく1年契約を選んだ背景には、サラリーキャップの配分やロースター編成上の判断があったとみられ、双方の思惑のズレがそのまま契約年数の違いとして表面化した格好です。

「引退後の準備」説をどう読むか

ランドバーグ氏はさらに踏み込み、カニンガムが「プレーヤーとしてのキャリア後を見据えて今から土台を築いている」との見方も示しました。SNSでの人気の高さは、コート上の出場機会に依存しないキャリアの選択肢を彼女に与えているという指摘です。もっとも、これはあくまで一人のアナリストの推測であり、本人やフィーバー側から契約継続や退団について公式なコメントは出ていません。個人的には、直近の出場時間の落ち込みは終盤戦特有のローテーション事情である可能性も十分にあり、この一戦だけで来季の去就を断定するのは早計だと感じます。むしろ焦点は、フィーバーが複数年契約という彼女の本来の希望にどこまで歩み寄れるかにあるのではないでしょうか。ケイトリン・クラークをはじめとする若手が台頭するチーム事情の中で、経験豊富なベテランをどう位置づけるかは、フィーバーというチーム全体の編成方針を映す試金石にもなりそうです。

関連情報

フィーバーはプレーオフ進出をかけた大詰めの日程を戦っており、カニンガムの出場時間の推移は今後の試合でも注目材料になりそうです。シーズン終了後にはフリーエージェント市場の動向、そしてフィーバーからの新オファーの有無が最大の焦点となります。オフシーズンの契約交渉の行方とあわせて、続報を追っていきたいと思います。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/indiana-fever-analyst-breaks-down-073538719.html

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