29点差という屈辱の大敗から一転、リンクスが手にした最上位シードの代償

 

プレーオフを目前に控えた9月22日、西地区で独走してきたミネソタ・リンクスに冷や水を浴びせる一戦がありました。インディアナ・フィーバーに96対77で大敗し、前半だけで29点差をつけられるという、今シーズン一度もなかった屈辱を味わったのです。それでも同じ夜、ポートランド・ファイアがゴールデンステート・バルキリーズを延長の末に下したことで、リンクスは皮肉にも最上位シードを確定させました。勝っても負けても向かう先は同じ――そんな夜に浮かび上がったのは、栄光の裏に隠れていた綻びでした。

大敗の中身とリーブが下した苦渋の決断

試合は立ち上がりから一方的でした。第1クォーターだけでフィーバーに31対16と圧倒され、前半のうちに29点差にまで広がりました。リンクスは終始ペースを握れず、フィールドゴール成功率は38%にとどまり、ターンオーバーは17個を数え、そこから21点を献上する展開になりました。フィーバーはケイトリン・クラークが27得点、7リバウンド、9アシストと圧巻の数字を残し、ケルシー・ミッチェルは20得点以上の試合を27試合連続で記録するなど、隙のない攻撃を見せつけました。一方のリンクスはクロエ・ビビーが3ポイントを5本沈めて15得点とチーム最多だったものの、エースのナフィーサ・コリアーは6本中4本成功という高い効率ながら9得点にとどまりました。コリアーは試合後、「今夜コートに出したプレーには、私たちも失望し、恥じるべきです」と厳しい言葉で振り返っています。さらにこの試合、新人のオリビア・マイルズがふくらはぎの張りで欠場しており、シェリル・リーブ監督は後半の早い段階で主力を下げる決断を下しました。

今シーズン初の大差、それでも守られた首位の理由

リンクスにとって20点差以上のリードを許したのは、実に今シーズン初めてのことでした。ここまで積み重ねてきた32勝11敗という成績を考えれば、この日の内容がいかに異質だったかが分かります。それでもリンクスが最上位シードを失わずに済んだのは、同じ夜に行われたポートランドとゴールデンステートの一戦の結果があったからです。バルキリーズが延長の末に82対90で敗れて31勝12敗となり、数字の上でリンクスに並ぶ可能性そのものが消えました。仮に両チームが32勝12敗で並んでいたとしても、シーズン対戦成績で3勝1敗と勝ち越していたリンクスにタイブレークの分があったとESPNは伝えています。つまりこの日のリンクスは、自らの手でシードを掴み取ったのではなく、他会場の結果に救われた形だったのです。

「休養」という賭け、プレーオフへ向けた独自の視点

リーブ監督は主力を下げた判断について、「休養を優先する方が理にかなっていた」と説明し、もう勝てない展開の中で主力の脚を消耗させる必要はないと判断したことを明かしました。控え選手たちの奮闘を「一筋の光明」と呼び、中でもリアトゥ・キングの働きぶりを名指しで称賛したことからも、この采配が単なる白旗ではなく計算ずくの選択だったことがうかがえます。筆者としては、この一戦を悲観しすぎる必要はないと見ています。むしろプレーオフ直前に弱点を突きつけられたことは、リンクスにとって決して悪い話ではないはずです。今シーズンも連敗を経験するたびに修正してきたチームだけに、マイルズの状態さえ整えば立て直しは十分に可能でしょう。ただし、フィーバーのような機動力とアウトサイドシュートを兼ね備えたチームに終始ペースを握られた事実は軽視できません。プレーオフで同型のチームと当たった場合、同じ穴を突かれるリスクは残ります。

プレーオフ開幕へ、マイルズの状態が最大の焦点

プレーオフは9月27日の日曜日に開幕する見通しで、リンクスは今回の結果により全試合でホームコートアドバンテージを手にしています。マイルズのふくらはぎの状態が開幕までに回復に向かうかどうかは、この数日でリンクスにとって最大の注目点となりそうです。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/minnesota-lynx/lynx-news-napheesa-collier-embarrassing-loss-fever

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です