「もう辞めるつもりだった」——シェパードが明かした復活までの転機

 

ダラス・ウイングスのジェシカ・シェパードが、初めてのWNBAオールスター出場を果たした2026年シーズンを振り返り、実は数年前にリーグを去ることまで考えていたと明かしました。スー・バードとのインタビューの中で語られたこの告白は、彼女が今シーズン見せてきた躍進ぶりと重なり、大きな驚きをもって受け止められています。控えの立場から抜け出せずにいた選手が、突然リーグ屈指のオールラウンダーへと変貌を遂げた背景には、想像以上に重い決断があったようです。

自己ベストを更新し続けた2026年シーズン

シェパードの2026年シーズンは、まさにキャリアハイの連続でした。得点は平均14.5点、リバウンドは平均11.1本でリーグ2位につけ、シーズン通算467本のリバウンドはフランチャイズ記録を21年ぶりに更新するものでした。トリプルダブルは今シーズンだけで6回を記録し、シアトル・ストーム戦では20得点12アシスト11リバウンドという万能ぶりを発揮しています。この活躍が評価され、彼女は自身初となるオールスター先発の座を獲得しました。チームとしてもフランチャイズ新記録となる27勝をマークし、プレーオフ7位シードを確保しています。ペイジ・ベッカーズとのコンビは、リーグ屈指の破壊力として注目を集めました。さらに最優秀進歩選手(MIP)の最終候補としても名前が挙がっており、他の有力候補と最後まで争う大接戦になっています。

挫折から見えた本当の転機

シェパードは2019年ドラフト全体16位でミネソタ・リンクスに指名されましたが、ルーキーシーズンはわずか6試合の出場でACLを断裂し、幕を閉じました。その後もリンクスでは控えの立場が続き、2022年には36試合に出場したものの平均8.1得点、7.4リバウンドにとどまっていました。2025年8月22日のインディアナ・フィーバー戦ではリーグ史上最速のトリプルダブルを記録するなど光る場面もありましたが、出場機会そのものが限られる日々が続いていたのも事実です。

転機となったのは2024年でした。この年、彼女はイタリアのウマナ・レイエル・ヴェネツィアとの契約を優先し、WNBAの優先出場ルールに抵触したことでシーズン全休の処分を受けています。今回明らかになったのは、この決断の裏に燃え尽き寸前の心境があったという事実です。「もう辞めるつもりだった」と本人が振り返るほど追い詰められていた中、コーチの助言を受けてイタリアでの休養を選んだことが、心身の回復につながったといいます。

遠回りが導いた自己最高のシーズン

2026年4月、シェパードはダラス・ウイングスと2年契約を結び、新天地での再スタートを切りました。控えとして埋もれていたミネソタ時代とは対照的に、ウイングスではベッカーズとともにチームの中心選手として起用され続けた結果、得点・リバウンド・アシストのすべてでキャリアベストを記録するに至っています。一度立ち止まり、心身を整えてからコートに戻るという選択が、遠回りどころか最短距離だったことを、この1年の数字が証明した形です。バーンアウトを経験した選手が、休養を経て以前より高いレベルで復活するケースはWNBAでも珍しく、今後同様の判断をする選手が増えていく可能性も十分に考えられます。

今後の見どころ

ウイングスは7シードとしてプレーオフに進出し、2位シードのゴールデンステート・ヴァルキリーズと対戦します。第1戦は現地時間9月27日午後9時(日本時間28日午前10時)にゴールデンステートで行われる予定で、シェパードの復活の物語がプレーオフの舞台でどう続いていくのか、注目が集まります。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/2026-wnba-star-admits-she-135000572.html

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