エンジェル・リース

9745人は多いのか少ないのか、ドリーム準決勝の客席が呼んだ『上階閉鎖』論争の裏側

 

WNBAプレーオフ準決勝、アトランタ・ドリーム対ニューヨーク・リバティの第1戦をめぐって、コートの外で思わぬ議論が起きています。きっかけは、試合の観客数が9,745人だったという数字です。ドリームがリバティを92対82で下した内容は文句なしの快勝でしたが、客席の話題が試合内容を追い越しかけているのが今回の第一印象です。数字そのものより、その数字をどう読むかが問われていると感じました。

何が起きたのか:9,745人と「上階を閉めた」という指摘
Yahoo Sportsによると、SNSアカウントのHouse of Lowlightsが「WNBAが上階を閉鎖し、エンジェル・リースがケイトリン・クラークのように集客できるかのように見せている。17,000席のアリーナに9,745人だけだった」という趣旨の投稿をしました。ここでいうアリーナは、ドリームが使用したステート・ファーム・アリーナを指しています。

この投稿に、スポーツジャーナリストのクリスティン・ブレナンが反応しました。同じYahoo Sportsの記事によれば、ブレナンは、クラークの2試合のレギュラーシーズン戦はいずれも17,044人だったと対比したうえで、今回の数字は驚きだという趣旨のコメントを出しています。数字の出どころは投稿者側の主張であり、公式の発表を私が個別に確認できたわけではありません。ここは要確認として扱います。

ドリーム側の説明と、数字の読み方
ドリームの担当者は、準備期間が短かったため下のボウルだけを開放し、そこでのチケット販売に集中したと説明しています。つまり、上階が使われなかったのは見せ方の操作ではなく、販売期間の短さへの対応だという立場です。

上階を開けなかった理由が販売期間にあるのか、それとも別の意図があるのかは、外からは断定できません。ただ、満員に見せるために空席の多い上階まで開けるより、下階を埋めて熱量を見せる運営は、一般論としては珍しくない判断です。

一方で、ドリームのファンの側からは別の見方も出ています。記事内で紹介されたSNS投稿によると、アトランタはふだんGateway Center Arenaという約3,500人収容の会場を使っており、そこから9,745人への増加は約178%にあたるとの主張です。収容規模が違う会場同士で単純に比べるべきではなく、クラーク人気の前提も別だという反論です。ただし、この3,500人という数字もSNS上の主張ですので、こちらも要確認です。

私の見立て:数字より大切なのは「次戦の客席」
今回の論争を見て思うのは、観客数が人気選手の優劣を測る物差しとして、あまりにも使われすぎているということです。リースは今季の最優秀守備選手賞を受賞し、第1戦では17得点7リバウンドを記録しました。クラークは今季のプレーオフ1回戦で姿を消しており、直接の対決の舞台にそもそも立っていません。条件の違う2人を観客数だけで並べても、結論は出ません。

むしろ注目したいのは、これからの変化です。準決勝第2戦は現地10月7日の19時30分(東部時間)。販売期間が長くなれば、上階を開放するのか、下階中心のままにするのかで、ドリーム側の方針が数字として表れます。販売期間が延びたにもかかわらず客席が9,745人前後にとどまれば議論は続き、伸びれば「短い準備期間の影響だった」という説明に説得力が増します。

関連情報:第2戦をどこで見るか
ドリーム対リバティ準決勝の第2戦は現地10月7日、日本時間では10月8日の朝にあたります。ファンの皆さんは、コート上の勝負と客席の数字のどちらを重く見るでしょうか。ぜひコメントで教えてください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/trying-gaslight-america-erroneous-hoops-070532509.html

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