オリビア・マイルズ

『ルーキーを置き去りにするな』——パーカーがリーブに突きつけた、新人王マイルズへの言葉

 

オリビア・マイルズの苦いプレーオフ初体験に、思わぬ角度から言葉が飛んできました。リンクスの敗退後、チェリル・リーブHCがマイルズの不振を会見で率直に語ったことに対し、元WNBA選手のキャンディス・パーカーが「それは違う」と異を唱えたのです。数字の話から一歩進んで、コーチは敗れた直後の新人をどう扱うべきかという、チームづくりの根っこに触れる論争になっています。

パーカーが語ったこと

発言の場は、パーカーがWNBAオールスターのアリーヤ・ボストンと続けているポッドキャスト「Post Moves Show」です。報じられているところでは、パーカーは「ルーキーをそんなふうに置き去りにしてはいけない」という趣旨の話をしました。たとえリーブ本人がそう感じていたとしても、メディアの前で口にすべきではなかった、というのが主張の中心です。

もう一つの論点は、プレーオフという舞台の性質です。パーカーは、レギュラーシーズンでできていたことがポストシーズンではそのまま通用しなくなる、スイッチが切り替わる感覚があると説明したと伝えられています。ルーキーにとっては戦い方そのものが変わる調整期間であり、マイルズの可能性には限りがないとも語りました。ここまでの言葉は、批判というより擁護に近い響きです。

リーブの発言と、数字が示す現実

議論の発端は、リーブがマイルズとナターシャ・ハワードについて「ほとんど機能を封じられていた」という趣旨で語ったことです。リバティのサイズと激しい守備に苦しんだ、という見立てでした。発言自体は事実の指摘であり、数字もそれを裏付けています。

マイルズは2試合で合計16得点、フィールドゴール成功率は20パーセントでした。ターンオーバーとファウルの合計がアシスト数を上回ったとも伝えられています。レギュラーシーズンは平均19.8得点6アシストで新人王に選ばれ、MVPの候補にも名前が挙がった選手です。第1シードのリンクスが、第8シードのリバティに短いシリーズで敗れた事実と合わせて見ると、落差の大きさが際立ちます。

なお、リーブは敗退後にマイルズへ支えの言葉もかけたと報じられています。会見での率直さと、本人への配慮は両立しうるもので、リーブを一方的に悪者とするのは公平ではないと私は思います。

2008年の新人王が言うことの重み

パーカー自身は2008年に新人王とMVPを同じ年に獲得した選手です。つまり、新人がどれほど期待を背負い、その分どれほど孤独になりやすいかを、最も身をもって知るひとりです。だからこそ彼女の言葉は、単なる外野の意見とは少し違う重さを持ちます。

私が面白いと感じるのは、この論争が「厳しさ」と「守り方」のどちらを優先するかという、コーチ論の古典的な問いに行き着く点です。強豪を率いてきたリーブは、問題点を隠さず言語化することで選手を鍛える流儀だと見られます。一方で、公の場でのひと言が23歳の選手に与える影響は、チーム内の指摘とは別物です。どちらが正しいというより、伝える場所と順番の問題だと考えます。

今後の展望

マイルズにとって、今回の経験は大きな糧になるはずです。2試合で20本中4本という結果は痛いものの、相手の守備が彼女に狙いを絞った中での数字でもあります。来季は、ボールを持たない場面でも得点できる形や、フィジカルな守備への対処が焦点になるでしょう。

リンクスにとっても、エースと呼べる新人をどう育てるかは重要なテーマです。リーブとマイルズの関係が来季にどう映るのか、オフの間に注目が集まりそうです。皆さんは、コーチが選手の不振を公の場で語ることについて、どう考えますか。ぜひコメントで意見を聞かせてください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/t-leave-rookie-dry-wnba-205353514.html

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