WNBAシーズンも折り返し地点を通過し、プレーオフまであとわずか。インディアナ・フィーバーのスター選手の鼠径部負傷が話題になっていますが、実はそれ以外にも後半戦には重要な注目ポイントが山積みです。今回は、リーグの未来を左右する10の重要な疑問を徹底解説します。
目次
1. ナフィーサ・コリアーのMVP独走を止められるのは誰か?
コリアーはオールスターゲームでWNBA記録となる36得点を叩き出し、完全にMVP争いをリード。昨年の最優秀守備選手賞に続き、数少ない未獲得タイトルであるMVPに手が届きそうです。
しかし、過去7年間で5回MVPを分け合ってきた2人の女王が黙ってはいません:
- エイジャ・ウィルソン(ラスベガス・エイシーズ):得点、ブロック、勝利貢献度でトップ5入り
- ブリアナ・スチュワート(ニューヨーク・リバティ):首位チームを牽引する大黒柱
さらにフェニックス・マーキュリーのアリッサ・トーマスもアシスト王として急浮上。果たして誰がコリアーの独走を止められるのか?
2. 王者エイシズの異変!なぜ急激に弱体化したのか?
過去2年間、毎年4人のオールスター選手を輩出してきたエイシーズ。しかし今年はわずか2人、しかもその2人の合計得点はたったの4点という衝撃的な結果に。
オフシーズンに失った戦力:
- ケルシー・プラム(現スパークス)
- アリーシャ・クラーク
- シドニー・コルソン
- ナタリー・ナカセ(アシスタントコーチ)
- タイラー・マーシュ(アシスタントコーチ)
特にチェルシー・グレイが足の怪我以降、かつての「ポイント・ガード」の輝きを失ったことが大きい。世界最高選手を擁しながら、早期プレーオフ敗退の危機に直面しています。
3. キャメロン・ブリンク復帰でスパークスは激変するか?
ACL断裂から13ヶ月、ブリンクの復帰が間近に迫っています。プラム加入とリン・ロバーツHC就任で攻撃力は向上(過去4年間10位以下→現在6位)しましたが、守備は依然として10位と低迷。
ブリンクのルーキーシーズン成績:
- 15試合で平均2.3ブロック
- 複数回のPac-12最優秀守備選手賞受賞
彼女の復帰がスパークスの守備力、そしてプレーオフ進出の鍵を握っています。
4. ワシントン・ミスティックスの驚きの選択:未来か現在か?
現在7位のミスティックス。プレーオフ進出の可能性は十分ありますが、経営陣は大きな決断を迫られています。
オフシーズンにベテラン選手を放出した経営陣は、新たにオールスター選出されたブリトニー・サイクスのトレードも検討中。もし実行すれば、来年のドラフト上位指名権獲得の可能性が高まります(2026年から拡張チーム2つが参入するため、最下位でも8位指名に)。
5. ダラス・ウィングスがペイジ・ブッカーズ獲得に向けて大改革?
今季最低の成績を記録中のウィングス。エースのアリケ・オグンボワレは効率的フィールドゴール率40.7%とキャリア最悪の数字。
チームは「勝利より文化構築」を目標に掲げており、ベテラン選手の放出が予想されます。ペイジ・ブッカーズを中心に据えるチームを画策している動きも。
6. 選手会の「正当な報酬を!」運動はどう継続される?
オールスターで話題となった「Pay Us What You Owe Us」Tシャツ。労使協定が今シーズン終了後に失効する中、選手会長のネカ・オグウミケは今後の戦略について明言を避けています。
ファンを巻き込んだ創造的な抗議活動が予想されますが、具体的な形はまだ不明。オーナーへのブーイングや、コミッショナーへの公開質問など、様々な可能性があります。
7. 拡張チーム、ゴールデンステート・バルキリーズが史上初のプレーオフ進出なるか?
現在8位まであと1勝差の位置につけるバルキリーズ。リーグ史上、拡張チーム初年度でのプレーオフ進出という快挙に挑戦中です。
3ポイントシュート成功率はリーグワースト2位と課題も多いですが、守備力でカバー。果たして歴史を作れるか?
8. テクニカルファウル累積で出場停止選手が出る?
今季から44試合で8回のテクニカルファウルで自動出場停止に。エンジェル・リース(シカゴ・スカイ)はあと2回で出場停止の危機。
審判への不満が高まる中、プレーオフ争いの重要な時期に主力選手が出場停止となれば、大きな議論を呼ぶことは必至です。
9. 怪我がプレーオフの勢力図を変える?
各チームの主力選手が怪我で離脱中:
- サトゥ・サバリー(フェニックス)
- カーレア・カッパー(フェニックス)
- ジョンケル・ジョーンズ(ニューヨーク)
- ライン・ハワード(アトランタ)
特にアトランタは今後、ラスベガス、フェニックス、ミネソタとの強豪連戦。4位争いの行方を左右する重要な時期に主力の不在は痛手です。
10. 「スタッド・バズ」現象が示すWNBAの新たな可能性
オールスター期間中、コートニー・ウィリアムズとナティーシャ・ハイデマンによる72時間連続配信「スタッド・バズ」が大きな話題に。
コミッショナーから選手まで様々なゲストが登場し、リーグのLGBTQ文化を自然な形で発信。これまでとは違うタイプの選手のマーケティング可能性を示しました。
まとめ:激動の後半戦が始まる
ケイトリン・クラークの話題に隠れがちですが、WNBAは今、大きな転換期を迎えています。MVP争い、プレーオフ進出争い、労使交渉、そして新たなマーケティング手法まで、後半戦は見どころ満載。
特に日本のファンにとっては、これらの動きがリーグ全体の成長につながり、将来的に日本人選手がWNBAでプレーする可能性を高めることにもなるでしょう。激動の後半戦から目が離せません!
引用:YAHOO!SPORTS

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