約1年という長く険しいリハビリの末に、シカゴ・スカイの背番号を背負うコートニー・バンダースルートがついにコートへ帰ってきます。ESPNなどの報道によると、2025年6月に右ひざのACL(前十字靭帯)を断裂して以来、戦列を離れていたバンダースルートが、米国時間6月26日金曜のポートランド・ファイア戦で2026年シーズンのデビューを果たす見込みとなりました。フランチャイズ史に名を刻んできた司令塔の復帰は、5勝12敗と苦しむチームにとってまさに干天の慈雨です。一報を聞いたときに最初に浮かんだのは、「よくぞここまで戻ってきた」という素直な敬意でした。
約1年ぶりの復帰、相手はポートランド・ファイア
報道によれば、バンダースルートは木曜の時点では出場が微妙な「クエスチョナブル」扱いでしたが、状態の悪化がなければ金曜のファイア戦でそのままコートに立つ見通しです。2025年はわずか7試合の出場にとどまり、シーズン序盤で離脱を余儀なくされていました。それだけに、約1年ぶりの実戦復帰は本人にとっても特別な意味を持ちます。復帰にあたって、「コートに戻れることに、言葉にできないほどの興奮と感謝を感じています」と喜びを語っています。
復帰戦の相手が、2026年に新規参入したばかりのポートランド・ファイアであることも、どこか象徴的です。新しいチームが歴史を刻み始める一方で、リーグを長く支えてきたベテランが古巣に戻る。世代が交差するこの一戦は、単なる1試合以上の重みを帯びています。
スカイ史上最高の司令塔という看板
バンダースルートがいかに大きな存在かは、数字が雄弁に物語っています。2025年5月29日にはアリー・クイグリーを抜いてフランチャイズ通算得点トップに到達。通算4352得点のうち、実に3745点をスカイで積み上げてきた、まさに「ミス・スカイ」と呼ぶべき選手です。
アシストではフランチャイズ記録の2423を誇り、スティールも468でチーム歴代1位。さらにWNBA通算アシスト2886は、スー・バードの3234に次ぐ歴代2位という金字塔です。通算3ポイント成功率も33.5%と安定しており、得点・アシスト・外角のどれを取っても一級品の司令塔だと言えます。負傷は2025年6月7日、インディアナ・フィーバー戦でドライブを仕掛けた際に右ひざを痛めたもので、シーズン絶望と診断されてからの復帰までは、長い時間がかかりました。
5勝12敗のスカイを救えるか
現在のスカイは5勝12敗と、明らかに苦戦を強いられています。ここにバンダースルートが加わる意味は小さくありません。すでにスカイラー・ディギンズ、ナターシャ・クラウドという2人のボールハンドラーがいるなかで、3人目として彼女が入ることで、攻撃の組み立てに厚みと選択肢が一気に増します。
リーグでも下位に沈む3ポイント成功率を、キャリア通算33.5%の彼女がどこまで底上げできるか。そして、エンジェル・リースとのピック&ロールやハイ&ローがどれほど機能するか。ここが今後のスカイ浮上のカギになると見ています。一方で、37歳というベテランが約1年ぶりに実戦へ戻る以上、出場時間の管理やコンディション維持は慎重に進める必要があります。焦らず段階的に稼働を上げていけるかどうかが、シーズン後半戦の明暗を分けるはずです。個人的には、彼女の真価は得点よりも、停滞したチームに「勝者のメンタリティ」を取り戻させる無形の影響力にこそ表れると考えています。
今後の注目ポイント
まずは復帰戦となるポートランド・ファイア戦で、バンダースルートがどれだけの出場時間を与えられ、どんなプレーを見せるのかに注目が集まります。復帰直後から無理をさせず、それでいてチームの戦い方を整えていけるか。スカイがプレーオフ争いに踏みとどまれるかどうかは、この司令塔の復調ペースに大きく左右されそうです。今後の試合日程と起用法から、目が離せません。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49180044/sky-vandersloot-knee-set-make-season-debut-fri

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