ミネソタ・リンクスの新人オリビア・マイルズが、またひとつWNBAの歴史を塗り替えました。7月13日(日本時間14日)のフェニックス・マーキュリー戦でキャリアハイの33得点を挙げ、デビューからわずか22試合で通算400得点・100リバウンド・100アシストに到達しました。これは「ルーキー史上最速」ではありません。WNBA全史を通じての最速記録です。チームも104-100で競り勝って3連勝。開幕から驚かされ続けてきましたが、ここまで来ると「規格外」という言葉でも足りない気がしてなりません。
第4Qだけで16得点──マクブライドと合計70得点の歴史的な夜
この日のマイルズは33得点8アシスト。圧巻だったのは第4クォーターで、一人で16得点を奪い、フィールドゴール5本中4本、3ポイントは4本中3本という異次元の決定力で勝負を締めくくりました。ESPNの報道によると、この試合はリードチェンジ23回、同点13回という大接戦。それを最後にひっくり返したのがルーキーだったという事実に、彼女の勝負強さが凝縮されています。
さらにこの夜はケイラ・マクブライドも3ポイント6本を含む37得点と大爆発しました。2人合計70得点は、同一試合で2人が30得点以上を記録したリンクス史上初のケースで、規定時間内に2人で70得点以上はWNBA史上でもわずか5例目とのことです。敗れたマーキュリーはこれで4連敗。昨季プレーオフでリンクスを敗退に追い込んだ相手だけに、リベンジという意味でも価値ある白星になりました。
「ルーキーとしてではなくWNBA史上初」──クラークのペースを2試合更新
400得点・100リバウンド・100アシストへの最速到達は、これまでケイトリン・クラークが持っていたペースを2試合上回るものだったとYahoo Sportsは伝えています。2024年のクラークのルーキーシーズンが「歴代最高の新人年」と呼ばれてきたことを考えると、そのペースをさらに更新する新人が2年後に現れたという事実そのものが、リーグの進化のスピードを物語っています。
シェリル・リーブHCは試合後、「彼女はルーキーとして初なのではなく、WNBAの歴史上初めて22試合で400得点・100リバウンド・100アシストに到達した選手なのです」と語り、その意味をかみしめるよう記者団に促しました。対戦相手のベテラン、17年目のディワナ・ボナーもマイルズのバスケットIQを「ルーキーとしては前代未聞」と評しており、敵味方を問わずリーグ全体が彼女の才能を認め始めているのが現状です。
コリアー復帰目前──「誰のチームか」すら贅沢な悩みになる
注目すべきは、リンクスがこの快進撃をエース不在で成し遂げている点です。MVP候補のナフィーサ・コリアーはオフシーズンの足首手術から復帰間近で、すでに練習には合流済み。リーブHCは「今もフィーのチームだ」という立場を崩していませんが、リーグ最高勝率のチームをルーキーが背負ってきたことは数字が証明しています。コリアーが戻れば、マイルズの負担は確実に軽くなり、効率はさらに上がるはずです。新人王レースは事実上決着に近づいており、この2人が揃ったリンクスが優勝候補の筆頭であることに異論を挟む余地はほとんどないでしょう。
今後の見どころ
マイルズはルーキーながらオールスターの先発に選出されており、シカゴで開催されるオールスターゲームでもプレーが見られる予定です。オールスター明けにはコリアー復帰後の新生リンクスがいよいよ始動する見込みで、後半戦は「史上最速ルーキー」と「MVP候補」の共存がリーグ最大の見どころのひとつになりそうです。リンクスの試合はWNBA公式サイトやWNBA League Passで視聴できます。

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