現地時間7月13日、ラスベガスで開催中のNBAサマーリーグのジャズ対ブルズ戦で、心配なアクシデントが起きました。ジャズのガード、トレイ・アレクサンダーがドライブの際に相手選手と接触して倒れ込み、そのまま担架でコートを後にしたのです。会場のトーマス&マック・センターが静まり返る、サマーリーグでは滅多に見られない重い空気の瞬間でした。
第4クォーター残り2分すぎに起きたアクシデント
事故が起きたのは第4クォーター残り2分あまりの場面でした。アレクサンダーはバスケットに向かってドライブした際、ブルズのケイレブ・ウィルソンと接触。ボールをリングに向かって放った後、ゴール裏で脇腹から腹部のあたりを押さえてその場に崩れ落ちました。かなりの痛みを訴えている様子で、医療スタッフの処置を受けた後、担架で運び出されています。ジャズからは負傷の詳細についてすぐの発表はありませんでした。
ジャズのサマーリーグを指揮するスティーブ・ウォイチェホフスキーコーチも試合後、接触の瞬間は正確に見えていなかったとし、メディカルスタッフがケアしているということ以外に新しい情報はないと説明しています。
Gリーグ新人王の実績を持つツーウェイ契約の23歳
アレクサンダーは23歳のガードで、先週ジャズとツーウェイ契約を結んだばかりでした。クレイトン大学で3シーズンプレーした後、最終学年の出場資格を残してプロ入り。2024-25シーズンにはGリーグの新人王に輝き、同シーズンにナゲッツで24試合、昨季はペリカンズで9試合とNBAの舞台も経験しています。
ツーウェイ契約の選手にとって、サマーリーグは本契約を勝ち取るための最大のアピールの場です。新天地で評価を高めようという矢先のアクシデントだけに、本人の無念さは察するに余りあります。
ツーウェイ契約とは、NBAと傘下のGリーグの両方でプレーできる契約形態で、若手がNBA本契約への足がかりとする登竜門です。Gリーグで新人王を獲得した実績を持つアレクサンダーにとって、ジャズとの契約はNBA定着への大きなチャンスでした。ナゲッツ時代の2024-25シーズンには限られた出場時間ながらNBAの水を経験し、昨季はペリカンズでもプレー。着実にステップを重ねてきた叩き上げの選手です。
ジャズの育成プランへの影響と気になる今後
ジャズは再建路線の真っ只中にあり、若手にプレータイムを与えながら才能を発掘する方針を続けています。Gリーグで結果を出してきたアレクサンダーのような選手は、その戦略の重要なピースです。負傷の程度が明らかになるまで断定はできませんが、腹部周辺の負傷は慎重な検査が必要になるケースが多く、まずは検査結果を待つことになります。
筆者としては、23歳という年齢とGリーグ新人王というキャリアの積み上げを考えれば、仮に離脱期間が生じても挽回のチャンスは十分にあると考えます。何より、大事に至っていないことを祈るばかりです。
サマーリーグは毎年、各チームのドラフト指名選手や若手有望株が集まる登竜門ですが、シーズン前の7月に大きな負傷が起きると、その後の1年のプランが大きく狂うリスクもはらんでいます。だからこそ各チームは出場時間の管理に神経を使っており、今回のような接触プレーでの負傷はチームにとっても悩ましい事態です。
関連情報
サマーリーグは引き続きラスベガスで開催されており、ジャズはこの後も試合を残しています。アレクサンダーの状態について続報が入り次第、当ブログでもお伝えします。

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