現地時間7月17日、ニューヨークで開催されたファナティクス・フェストのステージで、レブロンがたった一言で全米のNBAファンをざわつかせました。自身が手がけるトーク番組「ザ・ショップ」のライブ収録中、移籍先選びの基準を語る流れで飛び出したのが「trust the process(プロセスを信じろ)」というフレーズです。76ersの代名詞ともいえるこの言葉に会場は騒然となり、SNSでは「フィラデルフィア行きの示唆ではないか」という憶測が一気に拡散しました。
4度の優勝を誇る41歳の去就は、今オフ最大の注目テーマです。決断が近いと報じられるタイミングでの「あの言葉」だけに、反応の大きさも当然だったといえます。
会場が騒然となった「プロセス発言」の一部始終
レブロンは移籍先の条件について、チャンピオンにふさわしい習慣を毎日積み重ね、何よりもプロセスを信じる、自分と同じモデルを共有する球団に加わりたいという趣旨を語りました。この「プロセスを信じる」というくだりに観客が即座に反応し、歓声とどよめきが広がります。
異変に気づいたレブロンはすぐに事態を察知し、「『trust the process』は2003年にドラフトされた時から言い続けてきた」と説明して、76ersへの示唆ではないことをその場で明言しました。BasketballNewsによれば、この釈明で会場の熱気はひとまず収まったものの、憶測は今も収まっていません。
なぜこの一言がここまで騒がれたのか
「Trust the Process」は2010年代半ば、長い再建期にあった76ersで生まれたスローガンです。エンビードが自らの愛称「ザ・プロセス」として受け入れたことで、球団のアイデンティティそのものになりました。だからこそ、レブロンが何気なく口にしただけで、これほどの騒ぎになったわけです。
タイミングも絶妙でした。76ersは7月1日、ポール・ジョージと指名権をセルティックスに送る大型トレードでジェイレン・ブラウンを電撃獲得したばかりです。2024年のMIP受賞者で昨季オールNBAサードチームに選ばれたマクシー、エンビード、ブラウンという豪華な布陣を整え、主力自らがレブロン勧誘の先頭に立っていると報じられています。ファンが「ついに来るのでは」と過剰反応するだけの土壌が、十分に整っていたのです。
移籍レースの現在地と「モデル」という言葉の重み
現時点で有力候補として名前が挙がるのは76ersだけではありません。故郷オハイオのキャバリアーズ、かつて2度の優勝を経験し今夏ヤニスを獲得したヒート、エドワーズとラメロ・ボールの若い2ガードを擁するティンバーウルブズ、そしてカリーとの共演待望論が根強いウォーリアーズと、東西の強豪がずらりと並びます。
筆者が注目したいのは、騒動の発端となった発言の中身そのものです。「同じモデルを共有する球団」という表現は、単年の勝負手ではなく、勝てる文化と仕組みを持つ組織を選ぶという宣言に聞こえます。41歳で迎える24年目のシーズンを、場当たり的な補強で戦うつもりはないという意思表示でしょう。完成度の76ers、スター力のヒート、若さのウルブズ、ロマンのウォーリアーズ。どこが最も「プロセス」の条件を満たすのか、この視点で見ると各球団の売り込みの意味も変わって見えてきます。
今後の見どころ
各球団のトレーニングキャンプは9月末に始まるため、決断はそれまでに下される公算が大きいと見られます。すでに決断が近いとの報道も出ており、発表がどのような形式になるのかも含めて、今オフ最大のドラマは大詰めを迎えつつあります。続報が入り次第、当ブログでもお伝えしていきます。

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