レイカーズ LA WNBAファンブログ

元手はわずか3ドル、19歳が古着店で掘り当てたチェンバレンの1972年ジャケットが約1300万円で落札された衝撃

 

わずか3ドルあまりで掘り出したジャケットが、8万9600ドルに化けました。この夏、NBAファンの間で静かに、しかし確実に話題をさらったのが、レジェンドセンターであるウィルト・チェンバレンにまつわる一着のウォームアップジャケットです。オレゴン州ポートランドの古着店で19歳の青年が見つけた“お宝”は、名門オークションハウスのサザビーズで想像を超える高値を呼びました。移籍やトレードの喧騒が続く今オフにあって、半世紀以上前のユニフォームが放った輝きは、どこか痛快ですらあります。

3.07ドルが8万9600ドルへ、48件の入札が生んだ大逆転

掘り出したのは、19歳のクイン・ブラウンでした。彼はグッドウィルのワゴンセールで、誰かが放り込んだと思われるレイカーズのジャケットを、わずか3.07ドルで購入したといいます。3年前から古着を仕入れてネットで転売してきた青年にとって、それまでの最高額は250ドルほどでした。つまり今回の落札は、自身の記録を実に350倍以上も塗り替える大金星だったことになります。その一着が、7月20日にサザビーズで手数料込み8万9600ドル、日本円にしておよそ1300万円で落札されたのです。オークションハウスは事前に15万〜25万ドルと見積もっており、最終的に48件もの入札が集まりました。桁違いの価値の跳ね上がりに、ブラウン自身も言葉を失ったに違いありません。ゲームで実際に袖を通された一着だからこそ、コレクターの物欲を強く刺激したのでしょう。

1972年ファイナルの記憶、レイカーズ黄金期を纏う一着

このジャケットは、1971-72シーズンを通して着用され、とりわけ1972年のNBAファイナルで用いられた一着と特定されました。この年はチェンバレンにとって2度目の優勝であり、ロサンゼルス移転後のレイカーズにとっては初の栄冠でもありました。しかもチェンバレンはファイナルMVPに輝いています。当時のレイカーズはジェリー・ウェストらを擁し、レギュラーシーズンで33連勝という、いまなお破られていないNBA記録を打ち立てました。この連勝は1971年11月から翌1月にかけて積み上げられ、半世紀を経てもプロスポーツ屈指の記録として語り継がれています。69勝13敗という圧倒的な成績で勝ち上がり、ファイナルではニックスを4勝1敗で退けています。つまりこのジャケットは、単なる古着ではなく、リーグ史に刻まれた黄金期の“証人”そのものなのです。値がつり上がったのも当然と言えるでしょう。

過熱するメモラビリア市場、次なる“お宝”はどこに

近年、NBAのメモラビリア市場は明らかに過熱しています。今夏には、ニックスを53年ぶりの頂点へ導いたブランソンのファイナル第1戦ジャージが102万ドルで落札されたばかりでした。真贋を裏づける来歴が明確な一点物ほど価格が跳ね上がる傾向は、今回のジャケットにもそのまま当てはまります。実使用が特定の試合にまで結びつけられたことが、評価額を押し上げた最大の要因でしょう。スポーツメモラビリアの世界では、ゲームで実際に使われたと証明された一点物が近年とりわけ高騰しており、数万ドル規模の落札はもはや珍しくありません。筆者が何より興味深いと感じるのは、その“発見”が専門家ではなく一人の若者の目利きから生まれた点です。クローゼットや古着店の片隅に、歴史的価値を秘めた一着がまだ眠っているかもしれない——そんな夢を抱かせてくれる一件でした。

今後の見どころ

今回の落札額が呼び水となり、チェンバレン関連の品はもちろん、レジェンドたちの実使用アイテムへの注目はさらに高まりそうです。次にどんな“お宝”が表舞台に現れるのか、コレクターならずとも見守りたいところです。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/49413869/wilt-chamberlain-lakers-warm-jacket-sells-89600

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です