30人中28人はフル稼働、休めるNBAとの落差にカニンガムが抱いた違和感

 

NBAのスキルトレーナーとして知られるドリュー・ハンレン氏が、一部のNBA選手はすでに2026-27シーズンの「休養する試合」を事前に決めていると明かしました。これを受けてインディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガムが「それは公平なのでしょうか」と率直な疑問を投げかけ、SNS上で話題になっています。優勝という目標を追いながらも故障のリスクと戦い続けるWNBA選手たちにとって、この温度差はどう映るのでしょうか。まずは今回の発言の中身と、両リーグの間にある数字の差を見ていきます。

28対6が映す出場率の差

ハンレン氏が明かしたのは、一部のNBAスター選手がシーズンが始まる前の段階で、すでに数試合分の欠場をあらかじめ計画しているという実態です。ハンレン氏自身は、連戦が続いて選手が疲弊している場面での「戦略的な」欠場には理解を示す一方、シーズン開幕前から欠場日を決めてしまうやり方には否定的な立場を取っています。

この話を聞いたカニンガムが口にしたのが「それは公平なのでしょうか」という一言でした。背景には明確な数字の差があります。WNBAの得点上位30人のうち28人が、シーズンの90%以上の試合に出場しているのに対し、NBAの得点上位30人で同じ基準を満たすのはわずか6人にとどまるといいます。カニンガム自身が所属するフィーバーでも、ケルシー・ミッチェルが20得点以上を記録した試合を25試合連続で積み重ね、ケイトリン・クラークも過密日程の中でシーズンを通じて高い出場率を保ってきました。ハードワークが評価される文化の中で戦ってきた選手だからこそ、NBAとの落差に率直な違和感を覚えたのだと考えられます。

NBAの「休ませる文化」とWNBAの「出続ける文化」

NBAでは2010年代半ばから、主力選手を大事な試合に温存する「ロードマネジメント」が広がり、2023年にはアダム・シルバーコミッショナーのもとで健康な主力選手を全国放送の試合で休ませたチームに罰金を科す新方針まで導入された経緯があります。裏を返せば、それだけ多くのチームが計画的に主力を休ませてきたということであり、今回ハンレン氏が明かした「事前に決めた休養日」も、その流れの延長線上にある話だと言えます。

一方のWNBAでは、選手数が限られたロースターと、まだ発展途上のチーム経営体制のもとで、主力選手が試合のほとんどに出場し続けるのが当たり前の文化として定着してきました。今シーズンもミッチェルやクラークのように、故障を抱えながらも出場を続ける主力選手の存在感がひときわ目立ちます。両リーグの選手たちが置かれている状況の違いは、単なる「意識の差」ではなく、リーグの歴史や経営基盤の差から生まれてきたものだという見方もできるでしょう。

試合数増加の先に、休養文化は変わるのか

WNBAは今シーズンから44試合制を採用していますが、選手会と合意した新しい7年間の労使協定のもとで、2027年には50試合、2029年には52試合まで試合数が増える見通しになっています。過密日程がさらに進む一方で、同じ労使協定では2028年までに各チームにアスレティックトレーナー2名、ストレングス&コンディショニングコーチ、フィジカルセラピスト、スポーツメディシン部長、マッサージセラピストの配置や栄養士へのアクセス確保、専用の医療・治療施設の整備を義務付ける内容も盛り込まれています。

個人的には、この医療体制の強化こそが、WNBAにおける休養文化の転換点になり得ると見ています。試合数が増えるほど選手への負担は重くなる一方、体制が整えば「戦略的に休む」という選択肢がリーグ全体に広がっても不思議ではありません。カニンガムが覚えた違和感は、リーグがまだその途上にあることを浮き彫りにした形ですが、数年後には今回のような疑問自体が過去のものになっている可能性もあるのではないでしょうか。

今後の見どころ

レギュラーシーズンも残りわずかとなり、プレーオフ進出をかけた各チームの主力起用にはこれまで以上に注目が集まります。過密日程の中でどのチームが主力の負荷管理に成功するかも、今後のシーズン終盤を占う上での見どころの一つです。最新の試合日程やチケット情報は、各球団の公式サイトで随時確認できます。

引用:https://www.basketballnetwork.net/latest-news/sophie-cunningham-baffled-by-claim-nba-stars-already-have-games-off-planned-for-2026-27-season

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