王者不在でも21勝6敗、リーグを独走する首位リンクスにエースが戻る──コリアーが水曜ストーム戦で今季初出場濃厚、負傷離脱から約10カ月ぶりの復帰へ

 

「Phee is back」——ファンがそう沸き立つ日が、ついにやってきそうです。ミネソタ・リンクスは現地7月21日(火)の負傷者リポートで、看板スターのナフィーサ・コリアーを翌22日(水)のシアトル・ストーム戦に向けて「probable(出場可能性が高い)」と記載しました。昨季終盤の負傷から約10カ月、今季はまだ一度もコートに立っていなかったエースが、いよいよ復帰の時を迎えようとしています。しかも舞台は、WNBAがオールスターブレイクに入る前の最後の試合日。リーグ最高勝率を独走するチームに主砲が戻ってくるというのですから、これ以上ないタイミングの朗報です。

「probable」表記は今季初、復帰の可能性がぐっと高まった

リンクスがコリアーを「probable」と記したのは、今季これが初めてのことです。この区分は一般に、翌日の試合へ出られる可能性がおよそ75%あることを示します。これまで負傷者リポートでは「out(欠場)」が続いていただけに、表記が一段進んだ意味は決して小さくありません。相手はシアトル・ストーム、リンクスはここまで21勝6敗でリーグ最高勝率を誇ります。水曜はブレイク前最後の試合日にあたり、仮にここで出場が見送られても、次の機会は7月28日のホーム、トロント・テンポ戦になります(Field Level Media)。長期離脱明けだけに無理はさせないはずですが、状態さえ整えば、短い出場時間からでもコートに戻ってくる可能性は十分にあります。

約10カ月の空白と、その間に起きた「異変」

コリアーが最後にプレーしたのは2025年9月27日、プレーオフのフェニックス・マーキュリー戦でした。この試合で左足首の靭帯を損傷し、オフシーズンには両足首の手術を受けています。長いリハビリを経て7月1日にフルの全体練習へ復帰し、そこから約3週間かけて実戦復帰へ向けて強度を上げてきました。29歳のコリアーは、2年連続でMVP投票の次点に入り、2024年には最優秀守備選手(DPOY)にも輝いたリーグ屈指の二刀流です。驚くべきは、その大黒柱を欠いたままリンクスが21勝6敗でリーグ首位を走っていること。新人ガードのオリビア・マイルズ(平均19.6得点・4.8リバウンド・6.0アシスト)と、ケイラ・マクブライド(平均18.1得点・3P成功率39.4%)が、見事に穴を埋めてきました。負傷との向き合い方について、コリアーは「怪我をしたこと自体はコントロールできないが、今の自分の心の持ちようはコントロールできる」と前を向いていました(ClutchPoints)。

独走する首位に主砲が合流、リーグ地図はどう変わるか

ここからは筆者の見立てです。すでにリーグ最高勝率のチームに、2年連続MVP次点のスターが戻る——これは優勝候補としての格を、もう一段引き上げる出来事だと感じます。コリアー不在でも勝てるチームが、コリアーありきの状態になれば、どれほど怖い存在になるのでしょうか。同時に、彼女の復帰はMVPレースにも波紋を広げます。新人ながら旋風を巻き起こすマイルズ、そして5度目の戴冠を狙うエイジャ・ウィルソン——票が割れる可能性がある一方で、勝ち続けるリンクスへの評価がさらに高まる展開も十分に考えられます。鍵となるのは起用法でしょう。ブレイク直前に短い時間で足慣らしをし、明けから徐々にギアを上げていく。そんな青写真が理想的に映ります。好調な布陣にどう組み込むかは、シェリル・リーブ・ヘッドコーチにとって、ぜいたくな悩みと言えそうです。

まずは水曜のストーム戦に注目、そしてオールスターへ

まずは現地7月22日(水)のストーム戦で、コリアーが実際にコートへ立つかどうかに注目です。最終的な可否は当日のコンディション次第となります。その後WNBAは7月25日にシカゴでオールスターを迎え、リンクスはブレイク明けの7月28日にホームでトロント・テンポと対戦します。約10カ月ぶりに戻る看板スターが、後半戦の台風の目になるのか。首位チームの主砲復帰は、リーグ全体の勢力図を占ううえでも見逃せない一戦になりそうです。

引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49421163/lynx-star-collier-probable-make-season-debut-wed-vs-storm

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