ケイトリン・クラーク

「事実を知ってから語れ」マッコートリーがベイレスのクラーク礼賛を一蹴、リーグ記録に並んだマブリー53得点という不都合な真実

 

「クラーク以外にこんな試合はできない」——45得点を挙げた夜、スキップ・ベイレスはそう言わんばかりにクラークを称えました。ところがこの称賛に、5度のオールスター選出を誇るマッコートリーが真っ向から異を唱えます。彼女が持ち出したのは、今季リーグ記録に並ぶ53得点を叩き出したマブリーの名前でした。オールスターウィークを目前に、「一人の超新星か、それともスター揃いのリーグか」というWNBA最大の論争が、またも火を噴いています。

「事実を知ってから語れ」ベイレスへの一撃

かねてからクラークを擁護してきたベイレスは、金曜のストーム戦でクラークが45得点を記録すると、すかさずXに投稿しました。クラークこそリーグの顔であり、こんなパフォーマンスは他の誰にもできない——そんな趣旨の主張だったと伝えられています。たしかにこの一戦は歴史的で、クラークはWNBA史上初となる「40得点・10アシスト」を1試合で記録しました。

しかし水曜に配信されたJust Women’s Sportsのポッドキャストで、マッコートリーは違和感を隠しませんでした。「あなたが観てすらいないリーグを語る前に、事実を知ってから話してほしい」と語気を強め、40得点を挙げた実力者は過去にも大勢いると指摘します。そのうえで、今季マブリーが53得点を挙げた際にはベイレスから一言の投稿もなかったことを問題視しました。

見落とされた53得点、マブリーが並んだ二つの歴史的記録

マッコートリーが引き合いに出したマブリーの一夜は、決して小さな出来事ではありません。テンポがスパークスを125-97で退けた試合で、マブリーは53得点を爆発させました。この数字は、リズ・キャンベージとエイジャ・ウィルソンが持つWNBAの1試合最多得点記録に並ぶものです。さらに18本中9本を沈めた3ポイントも、1試合における最多成功数の記録に到達しました。得点でもアウトサイドでも歴史に名を刻んだ夜が大きく取り上げられなかったこと——そこにマッコートリーは引っかかったのでしょう。

マッコートリーはアトランタ・ドリームの黄金期を支えた5度のオールスター経験者で、リーグの内側を知り尽くした一人です。その人物が「クラークだけが特別なのではない」と訴えた意味は、決して軽くありません。実際、クラークが「リーグの顔」かどうかをめぐる議論は、今季に入って何度も蒸し返されてきたテーマでもあります。だからこそ、記録に並んだ53得点という具体的な数字を突きつけたマッコートリーの反論は、いつになく鋭く響きました。

それでも消えないクラーク礼賛、論争が映す2026年のWNBA

とはいえ、これはどちらか一方だけが正しいという単純な話ではないように思います。クラークの40得点・10アシストは紛れもなく史上初の快挙であり、同時にマブリーの53得点もまた歴史的です。二つの偉業が同じ季節に生まれたこと自体が、2026年のWNBAの層の厚さを物語っています。皮肉なことに、ベイレス自身もオールスター明けにはクラークがMVP争いに加わると予想しており、称賛の熱が冷める気配はありません。

「一人の絶対的スター」という物語と、「記録を塗り替えるスターが何人もいるリーグ」という現実。マッコートリーの反論は、私たちに後者の視点を思い出させてくれます。どちらの語り口でリーグを眺めるかによって、同じ一戦の意味さえ変わってくる——この論争が尽きない面白さは、まさにそこにあるのだと感じます。

論争の主役が集うオールスターはシカゴで7月25日

火花を散らす当事者たちが顔をそろえる舞台は、もう目の前です。2026年のWNBAオールスターゲームは、7月25日にシカゴのユナイテッド・センターで開催されます。クラークはチーム・ウェザースプーンを、ベッカーズはチーム・クーパーを率いて相まみえます。オールスターを終えれば、シーズンはMVP争いも本格化する後半戦へ突入します。マブリーやクラークをはじめ、記録を更新し続けるスターたちの数字から、ますます目が離せません。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/know-facts-speak-5-wnba-042052811.html

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