「1巡目2つでは足りない」ウォリアーズのマーフィー獲得交渉が暗礁、ペリカンズが突きつけた“3巡目+若手”という高すぎる代償

 

レブロンを逃したウォリアーズが、次の一手でも壁にぶつかっています。チームがペリカンズのトレイ・マーフィー3世の獲得に動いているものの、提示したパッケージがニューオーリンズの要求に届いていないと報じられました。優勝の窓が閉じかけるなかで、有力なウィングをどう手当てするのか。ウォリアーズが直面するジレンマは、王朝の黄昏を象徴しているようにも見えます。

「1巡目2つ」では届かない、ペリカンズの高い要求

報道によれば、ウォリアーズは1巡目指名権2つを中心としたパッケージをマーフィー獲得のために提示したとされています。しかしペリカンズ側の要求はさらに高く、1巡目指名権3つに加え、長期的な中核として計算できる若手選手を求めているといいます。クラッチポインツのブレット・シーゲルは「ニューオーリンズはマーフィーに対する1巡目3つと中核に加えられる若手という要求を変えておらず、それはウォリアーズが差し出せないものだ」と報じています。マーフィーは昨季、平均21.5得点5.7リバウンド3.8アシスト1.5スティールを記録し、スリーポイント成功率は37.9%でした。サイズとシュート、守備の万能性を兼ね備えた26歳は、まさにカリーの隣で輝けるタイプの選手です。こうした3&Dの資質を高い水準で備えるウィングは、現代のNBAで最も需要の高いピースの一つと言えます。負傷離脱するバトラーの穴を埋めつつ、カリーにかかる負担を分散できる即戦力として、ウォリアーズが白羽の矢を立てたのも頷けます。

若手資産を抱え込みすぎた代償

今回の膠着は、ウォリアーズが長年抱えてきた構造的な問題を映し出しています。かつてチームには、ジェームズ・ワイズマンやジョナサン・クミンガという有望な若手がいました。しかし、いずれもその価値が下がるまで手放さず、結果として「目玉の若手」を欠いたまま今に至ります。将来の1巡目指名権は複数持っているものの、再建球団が大型トレードで欲しがる若い中心選手が手元にいないのです。ポジェムスキーやムーディ、サントス、ルーキーのレンデボルグといった24歳以下の若手はいますが、ペリカンズの食指は動いていないと伝えられます。加えて、レブロンを逃し、ジミー・バトラーがACL(前十字靭帯)の負傷から復帰を目指す状況も、チームの綱渡りに拍車をかけています。つまり、勝ちにいきたいのに動けないという、王朝末期に特有のジレンマにウォリアーズははまり込んでいるのです。

マーフィーに1巡目3つを払う価値はあるか

独自の視点で言えば、ウォリアーズは難しい二択を迫られています。マーフィーは間違いなく穴を埋める好選手ですが、1巡目3つとローテーション選手という対価は、実績あるオールスター級に支払う相場に近いものです。全盛期に差しかかり、契約も残る26歳という条件を考えれば、ペリカンズが値を下げる理由は乏しいでしょう。カリーに残された時間を思えば「今すぐ勝ちにいく」ための出費は理解できますが、将来をすべて抵当に入れるのは危うい賭けでもあります。第三者を絡めた三角トレードで若手を捻出できるか、あるいは指名権を上積みして押し切るのか。フロントの手腕が問われる局面です。指名権を出し渋れば戦力は上がらず、出しすぎれば数年後のロスターが空洞化してしまう。この綱引きの落としどころこそが、今夏のウォリアーズを占う最大の焦点だと言えるでしょう。

動きの鈍いウォリアーズのオフシーズン

昨季プレーオフを逃したウォリアーズにとって、この夏の補強は来季の浮沈を左右します。ドレイモンド・グリーンの残留は見込まれるものの、バトラーの離脱が長引けば、カリーは開幕から安定した第2の得点源を欠くことになります。マーフィーの交渉が動くのか、それとも別の標的に矛先を変えるのか。開幕までのウォリアーズの一手一手に注目です。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/warriors-come-short-trade-package-003345305.html

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