ケルシー・ミッチェル wnbaファンブログ

18年守られた「15」が53点で書き換わりました──クラークとミッチェルが同一シーズン16度目の20点超え、WNBA新記録のデュオが誕生

 

18年間動かなかった「15」が、トロントの夜に「16」へ変わりました

WNBAの記録簿には、ときどき驚くほど長く動かない数字が残ります。同一シーズンに2人のチームメイトがそろって20点以上を挙げた試合数の最多記録は、2008年から18年間「15」のまま据え置かれてきました。その数字が現地8月18日、インディアナ・フィーバーのケイトリン・クラークとケルシー・ミッチェルによって「16」に書き換えられました。舞台はトロント・テンポの本拠地スコシアバンク・アリーナ、フィーバーにとって球団史上初めてのトロント遠征です。

最初に率直な感想を書くと、この記録の性質がとても2026年のフィーバーらしいと感じました。誰か1人が突出した夜ではなく、2人が同じ夜に同じだけ働いた回数が積み上がった結果の記録だからです。ひとりのスーパースターに依存するチームでは、この数字は絶対に伸びません。

ミッチェル29点、クラーク24点、合計53点で並んだ「16回目」

試合はフィーバーが101対95で競り勝ち、これで5連勝、今季の戦績は24勝12敗となりました。直近12試合で10勝という数字が、いまのチーム状態をそのまま表しています。

火をつけたのはミッチェルでした。第1クォーターだけで16点を積み上げ、最終的に29点。クラークは24点7アシストを記録し、2人の合計は53点に達しました。両者そろって20点以上という試合は今季これで16度目となり、この時点でWNBA新記録が確定しています。

さらに個人記録も動きました。ミッチェルにとってこの試合は20点以上を挙げた20試合連続の一戦であり、これはエイジャ・ウィルソンが持つリーグ最長記録に並ぶ数字です。ただし彼女は第3クォーター終盤、1分足らずで8点を叩き込んだ直後にロッカールームへ下がり、そのままコートに戻りませんでした。ヘッドコーチのステファニー・ホワイトは、体が「オーバーヒートした」と説明しています。

主力を1人欠いた第4クォーターを支えたのが、クラークと周囲の選手層でした。アリーヤ・ボストンが16点、ソフィー・カニンガムは3点シュートを3本すべて沈めて13点。フィーバーは試合を通じて一度もリードを許していません。テンポはマリーナ・メイブリーの連続3ポイントで97対93まで詰め寄りましたが、そこから先へは届きませんでした。テンポはこれで11連敗となっています。

なおフィーバー公式の試合レポートによれば、ボストン・クラーク・ミッチェルの3人がそろって15点以上を記録したのはこれで30試合目で、この夜の3人の合計は69点でした。

破られたのはタウラジとポンデクスターの記録です

塗り替えられた「15」を持っていたのは、2008年のフェニックス・マーキュリーで組んだダイアナ・タウラジとキャピー・ポンデクスターのコンビです。当時のリーグを代表するバックコートが持っていた数字が18年ぶりに更新されたという事実だけで、いまのフィーバーのガード陣がどれだけ特殊な生産性を保っているかが伝わってきます。

興味深いのは、フィーバーの2人が役割の異なるスコアラーだという点です。ミッチェルは19試合連続20点というリーグ記録をすでに樹立している純粋な得点源で、今季はリーグ得点2位につけています。一方のクラークは、この夜も24点に7アシストを添えたように、得点と創出を同時にこなす選手です。片方が守られればもう片方が空くという構造が、「2人そろって20点」という条件付きの記録を積み上げる原動力になっています。

エイジャ・ウィルソンの20試合連続20点にミッチェルが並んだことも見逃せません。ウィルソンは4度のMVPを獲得したリーグの象徴的な存在で、その記録に並ぶガードが現れたこと自体が、今季の得点環境の変化を示しています。

記録より重要なのは、この形が10月まで持つかどうかです

ここからは独自の見立てになりますが、この記録の本当の価値はプレーオフで試されると考えています。レギュラーシーズンで「2人そろって20点」を16回積み上げられたのは、対戦相手が2人同時には潰しきれなかったからです。しかし短期決戦では、相手はスカウティングを1チームに絞り込み、どちらか一方を完全に消しにくる守り方を選べます。そのとき、ボストンやカニンガムといった3番手以降がこの夜のように機能するかどうかが、フィーバーの上限を決めます。

もうひとつの懸念材料が、ミッチェルの体調管理です。20試合連続で20点以上を積み上げた選手が、第3クォーターに下がってそのまま戻らなかったという事実は、記録の華やかさの裏側にある負荷の重さを示しています。残り試合が10試合を切ったこの時期に、ホワイトがどこで休ませ、どこで踏ませるかという判断は、記録の継続よりもはるかに重い意味を持ちます。

逆に言えば、ミッチェルを欠いた終盤を逃げ切った事実は、このチームが以前より脆くないことの証明でもあります。

次戦の見どころ

フィーバーは木曜にダラスへ移動し、ウィングスと対戦します。テンポは水曜にワシントン・ミスティックスを迎え、連敗脱出を目指します。ミッチェルの連続20点記録が21試合目に伸びてリーグ単独最長となるのか、それとも体調を優先して出場時間が抑えられるのか。ダラス戦は、記録とプレーオフ準備のバランスをフィーバーがどう取るかを見極める一戦になりそうです。

日本からはWNBA League Passで視聴できます。プレーオフ順位争いも最終盤ですので、フィーバーの試合は毎回チェックしておきたいところです。

引用:https://www.foxnews.com/outkick-sports/caitlin-clark-helps-lift-fever-past-tempo-kelsey-mitchell-sits-out-overheated

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です