エンジェル・リース

ホールズクロウの24本を超えた執念、リースが一晩で塗り替えた2つのWNBA記録

 

現地時間8月24日、ロサンゼルスで行われたスパークス戦で、アトランタ・ドリームのリースが1試合26リバウンドを記録しました。WNBAの1試合最多リバウンド記録が23年ぶりに書き換わっただけでなく、同じ試合の中でシーズン最多リバウンドの記録まで更新されています。ひと晩で歴史的な数字が2つ並ぶ展開は、そう頻繁に起きるものではありません。試合そのものは78対71という決して派手ではないスコアでしたが、その裏側では記録の地層が2枚同時にめくれていました。

26本と458本、数字が並んだ夜

ドリームは78対71でスパークスを下し、西海岸ロードトリップを4連勝で締めくくりました。リースはこの試合で26リバウンドに11得点を挙げ、今季27回目のダブルダブルを成立させています。

これまでの1試合最多リバウンド記録は、2003年にホールズクロウが記録した24本でした。23年間動かなかった数字に、この夜2本が上乗せされたことになります。さらに試合の途中、リースは今季452本目のリバウンドを掴んだ時点でシーズン最多記録も更新しました。従来の記録保持者は2024年のエイジャ・ウィルソンです。リースはこの試合を終えて今季458本に到達しており、チームの38試合を基準にすれば1試合平均12本前後という水準になります。

チームメイトではグレイが20得点、ハワードが18得点、ヒルモンが12得点を記録しました。一方のスパークスはオグワミケが今季最多の27得点16リバウンド、ベンチから出たブリンクが15得点5ブロック、ハンビーも15得点と踏ん張りましたが、直近8試合で7敗目となり13勝25敗となっています。

124得点の夜と、40.0%の夜

興味深いのは、ドリームがこの試合でフィールドゴール成功率40.0%と決して良い数字を残していない点です。同じスパークス相手に先週は球団最多の124得点を叩き出していたことを踏まえると、今回は正反対の内容でした。

それでも勝ち切れた理由の中心にあったのが、リースのリバウンドです。相手のオグワミケも16リバウンドと十分に働いていましたが、リースはその1.6倍を1人で回収しました。シュートが入らない夜にリバウンドで攻撃回数を積み増せるチームは、内容が悪くても試合から落ちません。第1クォーターを20対15でリードし、前半は37対36と一度スパークスに逆転を許しながら、第3クォーターを62対55で終えて残り9分5秒にカナダのレイアップで66対55と二桁に広げた流れは、その積み重ねが効いた結果だと見ています。

リース個人としても、8月に入ってからの伸びが際立っています。数日前には自己最多の31得点でチームのプレーオフ進出を決めており、得点面での存在感が増した直後にリバウンドで歴史を動かした形です。得点が伸びるとリバウンドが落ちる選手は少なくありませんが、この夏のリースは逆方向に進んでいます。

残り6試合、順位争いの本番はここから

ドリームは25勝13敗となり、リーグ3位まで0.5ゲーム差に接近しました。レギュラーシーズンは残り6試合です。上位シードを取れるかどうかで初戦の相手も会場も変わるため、この6試合の価値は普段の6試合とは意味合いが違います。

プレーオフという舞台を考えると、リースのリバウンド能力はさらに重みを増すはずです。短期決戦では両チームともシュート確率が落ちやすく、その分だけ1本のオフェンスリバウンドが持つ価値が跳ね上がります。今季すでに27回のダブルダブルを積み上げている選手が、成功率40%を割るような苦しい夜にどれだけ攻撃回数を作れるか。ドリームの上位進出は、そこにかなりの部分を託すことになりそうです。

一方で、リバウンドは相手の外れたシュートがあって初めて生まれる数字でもあります。対戦相手の成功率が上がる展開でも同じ支配力を保てるかどうかは、プレーオフでの見どころになります。

今後の試合とチェックポイント

ドリームは今季スパークスに3戦全勝とし、残り6試合で3位以上を狙う位置につけました。プレーオフ進出はすでに確定しているため、ここからは順位そのものが目的になります。リースが458本からどこまでシーズン記録を伸ばすのかも、残り試合を追いかける楽しみのひとつです。

試合日程や順位表はWNBA公式サイトで確認できます。

引用:https://fieldlevelmedia.com/recap/angel-reese-grabs-wnba-record-26-rebounds-in-dreams-win-over-sparks/

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