トロント・テンポは現地9月16日、マリーナ・マブリーが右内転筋の負傷により今季の残り試合を欠場すると発表しました。平均20.8点というキャリア最高の数字を残し、6月には1試合53得点というWNBA最多タイ記録まで打ち立てたシーズンが、最後の4試合を前に幕を下ろします。拡張1年目のテンポにとって、得点面の柱を失う知らせです。ただ、手術は不要で完全回復が見込まれていると伝えられており、来季につながる余地が残された点には少し安心しました。
平均20.8点、3ポイント成功数はリーグ最多タイ
今季のマブリーは32試合に出場し、平均20.8点、3.3リバウンド、3.7アシスト、1スティール近くを記録しました。TSNによれば平均得点は自身のキャリア最高で、USA TODAY Sportsはリーグ6位の数字だと伝えています。1試合平均3.3本の3ポイント成功はリーグ1位タイで、30得点以上の試合も6度ありました。
効率面の数字も見逃せません。ClutchPointsがまとめたところでは、フィールドゴール成功率44.1%、3ポイント成功率38.5%、フリースロー成功率88.1%です。32試合で単純計算すると総得点は660点を超え、3ポイントも100本を上回る計算になり、相手ディフェンスの最優先マークを受けながら残した数字だと考えると価値はさらに高まります。
最後の出場は8月18日で、29分のプレーで22得点3アシストを記録していました。翌19日に右ハムストリングで出場が微妙とされ、20日からは内転筋の負傷で欠場が続いていました。約1カ月の離脱を経て、今回ついに今季絶望が正式に発表された形です。
53得点の夏と、テンポを襲い続けた離脱
今季のハイライトは、6月25日のロサンゼルス・スパークス戦で記録した53得点です。エイジャ・ウィルソンとリズ・キャンベッジに並ぶWNBAの1試合最多得点タイ記録で、新球団テンポの名前を一気に広める一夜になりました。オールスターにも名を連ね、拡張チームのエースとして期待以上の役割を果たしたと言えます。
マブリーはコネチカット・サンから拡張ドラフトでテンポに加わり、4月10日に2年総額240万ドルのマックス契約を結びました。ニュージャージー州出身の30歳で、スパークス、ダラス・ウィングス、シカゴ・スカイ、サン、テンポでWNBA通算262試合に出場してきたベテランです。複数球団を渡り歩いてきたスコアラーが、新天地でチームの顔を任され、キャリア最高のシーズンを送ったことになります。
一方でチームは苦しい1年でした。8月下旬にはサイクスとモローの今季絶望も重なり、ロスター不足に悩まされ続けています。現時点の成績は11勝29敗でリーグ13位にとどまり、プレーオフ進出の可能性はすでに消えています。サンディ・ブロンデロHCはUSA TODAY Sportsに対し「私たちは自分たちについて多くを学びましたよね」と語り、勝敗よりもプロセスを重視して来季を見据える姿勢を示しています。
手術不要という光と、来季テンポの設計図
今回の発表で最も大きな救いは、手術が不要とされた点です。内転筋は股関節まわりの筋肉で、切り返しやステップバックの多いシューターにとっては負担のかかりやすい部位ですが、オフを丸ごと回復とトレーニングに充てられるのは好材料です。
筆者が注目したいのは、契約の2年目となる来季の使い方です。平均20.8点という数字からも、今季のテンポが得点面でマブリーに大きく頼っていたことが読み取れます。来季はマブリーを軸にしながらも、得点源を分散させる補強ができるかどうかが勝負になるはずです。30歳という年齢を考えても、負担を減らしながら効率を保つ起用法が理想でしょう。
また、平均20.8点を記録したシーズンが個人賞の議論でどう扱われるかも気になるところです。出場試合数は32にとどまりましたが、53得点の記録と3ポイントの量産は、チーム成績とは別の軸で評価されるべき内容だと感じます。みなさんは、今季のマブリーをどう評価するでしょうか。
今後のテンポの日程と観戦ポイント
テンポのレギュラーシーズンは残り4試合で、最終戦は現地9月24日のコネチカット・サン戦です。マブリーにとっては古巣との一戦で、チームの戦いをどう見守るのかにも注目が集まりそうです。順位争いから外れた残り試合は、若手や出場機会の少なかったメンバーが来季へのアピールを重ねる舞台になります。テンポの来季を占う意味でも、最後の4試合は見逃せません。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/marina-mabreys-career-best-season-205917082.html

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!





