WNBA FAN ブログロゴ

「困難の中でも道を見つけてきた」——イオネスクが語る苦闘の2026年、その裏側

 

今シーズンのニューヨーク・リバティは、故障に苦しむサブリナ・イオネスクの姿とともに歩んできたと言っても過言ではありません。地元紙ニューヨーク・ポストの取材に応じたイオネスクは、同情を求めるつもりは全くないと言い切りました。むしろ、逆境の中でこそ道を切り開いてきたのが自分だと胸を張ります。プレーオフ進出を目前に控えたこのタイミングで見せた強気の発言は、今シーズンの苦しさを物語ると同時に、これからの巻き返しへの確かな決意を感じさせるものでした。

15得点台、13試合欠場——数字が語る厳しい一年

今シーズンのイオネスクは平均15.1得点にとどまり、これはキャリアでも下から2番目の低さです。開幕から2週間は左足の怪我で欠場し、その後も背中の不調に悩まされ続けました。出場を見送った試合は合計13試合に上ります。3ポイント成功率も2年連続で3割を切っており、オールスターウィークエンドの3ポイントコンテストで歴史的なスコアを残した射手のイメージからは程遠い数字が並びます。さらに8月にはFIBAワールドカップの米国代表メンバーからも外れ、大会前最後の試合では10本すべてのシュートを外すという苦い形で中断期間を迎えました。負傷と不調が重なり、得意とするはずの得点力とアシスト面の両方で本来のリズムを取り戻せない時期が長く続いたことになります。それでもイオネスクは「困難や苦しい時期を乗り越える方法を、私はいつも見つけてきました」と語り、崩れることのない芯の強さをのぞかせています。

「1、2年目に比べれば何でもない」

イオネスクにとって今の苦境は、決して初めての経験ではありません。ルーキーシーズンだった2020年、わずか4試合目で左足首に大怪我を負い、そのままシーズンを終えることになりました。回復は翌2021年シーズンにまで長引き、持ち味だった鋭い仕掛けと爆発力を大きく制限される時期が続いたのです。当時を知るイオネスクだからこそ「最初の2年間で経験したことに勝るものはありません」と振り返ります。「あの経験がなければ、今シーズンはもっと辛く感じていたはずです。これほど長く試合を離れたのは、キャリア序盤のあの時期以来のこと。ただ深刻な状態で離脱していたわけではなく、プレーできるレベルに戻らなかっただけ。だからこそ前向きでいられました」。ワールドカップの中断期間中には、ラストスパートに向けて体を整えるため、より積極的な治療とトレーニングに取り組んだといいます。苦しい時期をすでに一度乗り越えた経験があるからこそ、今の逆境も相対化して受け止められているのでしょう。

復帰即17得点、プレーオフへ賭ける自信

中断明け初戦となったミネソタ・リンクス戦では17得点6アシスト3スティールを記録し、3ポイントも9本中3本を沈めてリバティを勝利に導きました。イオネスクは「大事なのは、今この時期に向けて健康な状態で自分がやれることをやるという感覚です」と力を込めます。クリス・デマルコHCも「浮き沈みはあったが、勝負がかかった場面で結果を出し続けてきた選手だ。我々が目指す場所に行くためには、彼女に最高の状態でいてもらう必要がある」と信頼を寄せました。個人的には、イオネスクの強みはシュート確率そのものより、逆境でも心が折れない精神面にあると感じます。数字だけを見れば苦しいシーズンですが、プレーオフという一発勝負の舞台では、こうした修羅場をくぐってきた経験こそが最大の武器になるはずです。悔しさの残る一年で終わらせず、自らの言葉通り「上書きする」結末を迎えられるか、残り試合の一つひとつが試金石になります。リバティにとっても、エースの調子が仕上がるタイミングと連動できるかが、この先の順位争いを大きく左右しそうです。

今後の試合・観戦情報

ニューヨーク・リバティはレギュラーシーズン終盤に差し掛かっており、今後は新規参入のトロント・テンポ戦なども控えています。プレーオフ進出争いが佳境を迎える中、イオネスクがコートでどこまで復調をアピールできるか、残り試合の行方から目が離せません。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/liberty-sabrina-ionescu-knows-she-005332478.html

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です