肘の直撃でわずか17分、それでも消えなかったリースの執念とプレーオフへの号砲

 

レギュラーシーズン最終戦、アトランタ・ドリームがニューヨーク・リバティを83対65で退けた一戦は、勝敗以上に大きな爪痕を残す結果になりました。エンジェル・リースが試合中にサブリナ・イオネスクの肘を顔面に受け、わずか17分の出場でベンチに退いたのです。プレーオフ開幕を目前に控えたタイミングでの負傷だっただけに、ファンの間には安どと同時に「本当に大丈夫なのか」という強い関心が広がりました。第一印象として、勝利の裏側に見過ごせない出来事があったことは間違いありません。

17分で6得点、それでも刻んだ意地のスタッツ

この試合でリースが記録したのは、17分の出場時間で6得点、6リバウンド、3アシスト、3スティールという数字でした。イオネスクの肘が顔面に入ったプレーはフラグラントファウルと判定され、リースはその後コートに戻ることはありませんでした。カール・スメスコ・ヘッドコーチは試合後、後半に彼女を休ませたことについて賢明な判断だったという趣旨のコメントを残しています。実際にはリースはプレー続行の許可を得ていたとされますが、より深刻な負傷を避けるため、あえて慎重な対応が取られた形です。短い出場時間の中でも3スティールを記録している点は見逃せません。守備でボールに食らいつく姿勢は最後まで変わらなかったということです。シーズン通算では平均16.4得点、12.1リバウンド、2.8アシスト、1.8スティールを記録し、リバウンド数ではリーグ単独トップに立っています。わずか17分の出場でもリバウンドとスティールをしっかり積み重ねた点に、リースらしいタフネスがにじんでいます。

今季繰り返されたフィジカルな攻防の蓄積

リースが接触プレーをめぐって話題になったのは、今回が初めてではありません。今月にはブレアナ・ステュワートとのテクニカルファウルをめぐる激しい応酬があり、9年間封印してきたテクニカルを解いたステュワートの執念が注目を集めたばかりでした。さらに9月20日には15戦連続で2桁リバウンドを記録し、通算500リバウンド到達という節目も刻んでいます。加えて今シーズンはWNBA記録となる30回のダブルダブルも達成しており、リバウンド争いで数字を積み上げてきた分、体への負荷も相応に蓄積していたはずです。今回、コーチ判断による早めのベンチ退避が選ばれた背景には、シーズンを通じて酷使されてきた身体を、プレーオフ本番に向けて守ろうとする意図があったと見るのが自然でしょう。ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの評価を争うエイジャ・ウィルソンとの比較でも、リースの出場時間と負荷は常に注目材料となってきました。

ミスティックス戦へ、慎重さが生む勝算

最新の負傷報告では、リースはワシントン・ミスティックスとのプレーオフ第1戦に出場可能とされています。ドリームにとってリースは得点だけでなくリバウンドとディフェンスの要であり、ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの候補でもあるだけに、その出欠はシリーズの行方を大きく左右します。個人的には、レギュラーシーズン終盤にあえて出場時間を絞る決断を下したドリームの姿勢は、目先の1勝よりも長いプレーオフを見据えた合理的な選択だったと評価しています。ここで無理をさせずに済んだことが、ミスティックス戦、そしてその先の戦いでリースのコンディションを最大化する伏線になるのではないでしょうか。逆に言えば、フラグラントファウルという判定が出るほどの接触があった以上、シリーズ中に同様の場面が再び起きないとも限りません。ドリームのベンチには、際どい接触プレーへの対応力も今後問われることになりそうです。

今後の見どころ

ドリームとミスティックスのプレーオフ第1戦は、現地時間の日曜に行われる予定です。リースがコートでどれだけの時間、そしてどれだけのインパクトを見せられるか、シリーズの入り方に注目が集まります。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/angel-reese-suffered-facial-injury-020228586.html

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