カイリー

膝の空白19カ月を経て、アービングが誓った「暴れてやる」という執念

 

ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングが、いよいよコートに戻ってきます。2025年3月31日に左膝の前十字靭帯(ACL)を断裂してから実に19カ月、9月27日のメディアデーに姿を見せたアービングは、制限なしで全体練習に参加できる状態にあることが明らかになりました。第一印象として伝わってくるのは、長期離脱を経てもなお衰えていない闘争心です。「I’m ready to go out there and kick some butt」と語ったその一言に、34歳が迎える再起シーズンへの本気度がにじみます。

直近の状況、19カ月ぶりの「制限なし」

ESPNの報道によれば、アービングは来週開幕するトレーニングキャンプで身体的な制限を一切受けない見通しです。2025年3月31日の負傷以来、公式戦への出場はゼロ。19カ月という期間は、NBA選手のACL復帰としては一般的とされる12〜14カ月を大きく上回る長さで、それだけ慎重にリハビリを重ねてきたことがうかがえます。今夏に就任したマサイ・ウジリ新球団社長は、アービングの状態について「right there」(万全に近い)と表現し、健康面での懸念は払拭されつつあると強調しました。メディアデーでのアービングは終始笑顔を見せ、報道陣の前で軽くステップを踏むなど、体の状態に自信をのぞかせる場面もあったと伝えられています。

過去との比較、刷新されたマーベリックスの体制

アービングにとって今回のACL断裂は、キャリア終盤における大きな試練でした。マーベリックスはこのオフシーズン、フロントオフィスと首脳陣を刷新。5月にウジリを、6月にはダスティ・メイを新ヘッドコーチに迎え、体制を一新しています。昨シーズンのチームは主力の相次ぐ離脱に苦しみ、プレーオフ争いから後退しましたが、満場一致で新人王を獲得したクーパー・フラッグの台頭が数少ない明るい材料でした。アービングは今回の負傷期間について「probably the best thing that happened to me」と振り返り、単なる回復期間ではなく、リーダーとしての成長期間だったと位置づけています。長期離脱を経てなお前向きな言葉を選ぶあたりに、ベテランらしい精神的な強さがうかがえます。

今後の展望、フラッグとの共存が最大の焦点

アービングとフラッグの共存は、今シーズンのマーベリックスを占う最大のポイントです。本人は「High-level basketball players, we’re going to win some ballgames」とフラッグとの相性に自信を見せており、オフシーズンにすでに合同練習を重ねてきたことも明かしています。19カ月のブランクを経たガードがどこまで従来のプレーレベルを取り戻せるかは未知数ですが、制限なしで開幕を迎えられること自体が大きな前進です。序盤は出場時間を段階的に増やしながら、シーズン後半に向けて調子を上げていく起用法が現実的に見えます。フラッグが持つ得点力とプレーメイクに、アービングの経験値豊富なボールハンドリングが組み合わさった時、マーベリックスのバックコートは一気に脅威度を増すはずです。負傷離脱が長引いたからこそ、開幕からのプレータイム管理がチームの浮沈を左右するシーズンになりそうです。

アービング自身がキャリア終盤に差しかかる中で、この一年がベテランとしての新たな一章になるか、あるいは苦しい消化試合の連続になるかは、開幕から数週間の起用のされ方に表れてくるはずです。

関連情報

マーベリックスのプレシーズンゲームは今後数週間で組まれる予定で、アービングの実戦復帰がいつになるかは今後の起用が焦点となります。開幕戦は10月下旬が見込まれており、地元ダラスでの初陣にどれだけの時間出場できるかにも注目が集まります。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/50028686/kyrie-irving-no-restrictions-19-month-acl-recovery

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