史上初の第8シードが第1シードを連破、リバティの下剋上に見えた執念

 

ニューヨーク・リバティが、WNBAプレーオフ1回戦で第1シードのミネソタ・リンクスを2連勝で下しました。現地9月29日の第2戦は87対71で、第8シードが第1シードを破ったのはWNBAのプレーオフ史上初めてだと伝えられています。レギュラーシーズンをリーグ最高の33勝11敗で終えたチームが、1回戦で姿を消す結果になりました。個人的には、番狂わせという言葉ではおさまらない、内容を伴った勝ち上がりだと感じています。

2試合で32点差、数字で見る下剋上

第1戦は敵地で91対75と16点差の快勝でした。ブレアナ・ステュワートが34得点12リバウンド6アシストを記録し、チームは3ポイントを25本中13本沈めています。リンクスはナフィーサ・コリアーとナターシャ・ハワードがファウルアウトし、新人王のオリビア・マイルズも12本中3本の11得点にとどまりました。

本拠地ブルックリンで迎えた第2戦も、リバティは序盤から主導権を渡しませんでした。開始早々に9対1と先行し、試合を通して一度もリードを許していません。ヤフー・スポーツによると、内訳は次のとおりです。

  • ジョンクエル・ジョーンズ:21得点13リバウンド
  • ブレアナ・ステュワート:21得点5リバウンド4アシスト2スティール2ブロック(40分出場)
  • サブリナ・ジオネスク:18得点7アシスト(3ポイントは10本中4本成功)

リンクス側はコートニー・ウィリアムズの18得点、ネイフィサ・コリアーとケイラ・マクブライドの各14得点が最多でした。コリアーは33分の出場で5ファウルを抱え、7リバウンドを記録したものの、流れを引き戻すことはできませんでした。マイルズは17分の出場で5得点2リバウンド1アシストと、本来の力を出せないままコートを後にしています。

2試合の合計得点は178対146で、リバティが32点上回りました。接戦の末の辛勝ではなく、2試合とも差を保ったまま押し切った点が、今回の結果の重みを増していると思います。

「1位が1回戦で消える」ことの珍しさ

今季の1回戦は3戦2勝制で、第1戦と第3戦を上位シード、第2戦を下位シードが主催する方式でした。第1戦を落としたリンクスは、敗れた側でありながら敵地に乗り込まなければならず、最も苦しい立場で第2戦に臨むことになりました。この方式については、エーシズのベッキー・ハモンHCがシーズン中に上位シードの優位が薄いと異議を唱えたことがあります。

スポーツ・イラストレイテッドの報道では、第1シードが1回戦を連勝で突破できなかった例は2022年以来ありませんでした。それどころか今回は突破できなかったのですから、リーグにとっても大きな出来事です。リンクスはコリアーが両足首の手術の影響でシーズン初出場が7月中旬にずれ込みながら首位を守り、マイルズの満票の新人王とチェリル・リーブHCの5度目の最優秀コーチ賞という勲章も手にしていました。その直後の敗退であることが、余計に皮肉に映ります。

リバティの次の一手と独自考察

リバティの次の相手は、アトランタ・ドリームとワシントン・ミスティクスの勝者です。準決勝は現地10月4日(日)に開幕する予定で、ファイナルは10月17日(土)に始まります。

勝因として私が注目したいのは、ステュワートの得点力に加えて、外角と守備の両面でリンクスの土台を崩した点です。第1戦の3ポイント成功率52%という数字は、相手が想定していた守り方を根本から変える力があります。さらに、コリアーがファウルトラブルに陥ったことで、リンクスは攻守のリズムを取り戻せませんでした。第8シードという数字だけを見て「運が良かった」と片づけるのは、少し乱暴だと思います。

一方で、準決勝ではより長い時間、エースへのマークが厳しくなるはずです。ジョーンズとジオネスクが第2戦のようにステュワート以外の得点源になれるかどうかが、ここから先の鍵を握ると考えます。皆さんは、この勢いがファイナルまで続くと思いますか。それとも、上位シードの底力が準決勝で顔を出すと見ますか。

関連情報

リバティの準決勝の日程は、1回戦の残りカードの結果を受けてWNBA公式サイトなどで発表されます。日本時間では朝から昼にかけての試合が多いため、放送情報は各試合の直前にご確認ください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/liberty-become-first-no-8-031605676.html

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