なぜリースは残り4分でテクニカルを取られたのか、ドリーム準決勝進出の夜に残った火種

 

アトランタ・ドリームが、2018年以来となるWNBAプレーオフ準決勝への扉を開きました。ワシントン・ミスティクスとの第1ラウンド第2戦を93-75で制し、シリーズを突破した夜です。ところが、その勝利の裏でひとつの場面が静かに話題を集めています。第4クォーター残り4分8秒に、エンジェル・リースがテクニカルファウルを取られたのです。勝負が決まりかけた終盤に、なぜあの一件が起きたのか。私は、この夜を象徴する出来事だったと見ています。

試合の流れと、テクニカルが飛んだ瞬間
Yahoo Sportsによると、ドリームは第1ラウンドを第4シードで迎え、ミスティクスを2試合で退けました。第4クォーターの中盤にはミスティクスが65-62まで追い上げましたが、そこからアリッサ・グレイが13-0のランを呼び込み、試合の流れを一気に引き戻しています。グレイは22得点4スティール3アシストで、ターンオーバーはわずか1つでした。3ポイントを3本沈め、オフェンスリバウンドからも積極的に攻める姿が、ドリームの「頼れる古株」という立ち位置をはっきり示しました。

リースのテクニカルは、その流れの中で出ました。ブロックショットと守備リバウンドを奪ったあと、ミスティクスのミカエラ・オニエンウェレと言葉を交わし、審判から挑発行為としてテクニカルを宣告されています。この日のリースは3ブロックを記録していましたが、個人ファウルは4つに達していました。ファウルがかさんだ状態でのテクニカルは、本人にとっても決して軽くありません。

荒れた試合が示す、プレーオフ特有の熱
この試合は両チーム合計で53個の個人ファウルが記録されたと伝えられています。WNBAのプレーオフ記録である57個まで、あと4つという数字です。笛が多く、感情がぶつかりやすい試合だったことがうかがえます。リースにとってこれは今季のプレーオフ初のテクニカルで、レギュラーシーズンのテクニカルとは別に数えられます。それでも、シーズン中にテクニカルの累積が出場停止の規定に絡んで注目された選手だけに、一つひとつの笛への視線が厳しくなるのは避けられません。

過去を振り返ると、リースの感情を隠さないプレースタイルは、強みと不安が表裏一体でした。ゴール下で体をぶつけ、リバウンドに食らいつく激しさがあるからこそ、相手との接触や言い合いも増えやすくなります。今回の場面でも、ブロックとリバウンドという好プレーの直後に起きたことが、その二面性をよく表しています。

準決勝のリバティ戦で問われること
ドリームは次のラウンドで、第8シードのニューヨーク・リバティと対戦します。形式は5戦3勝制で、初戦はドリームのホームで日曜に行われます。ドリームはレギュラーシーズン終盤にリバティへ2連勝しており、数字の上では流れを持っています。

一方で、プレーオフの準決勝は1試合ごとの笛の影響が大きくなります。リースは守備とリバウンドの要であり、ファウルトラブルに陥れば、ドリームの攻守のバランスが崩れかねません。第2戦のように、グレイが勝負どころで試合を締めてくれる展開ばかりとは限らないでしょう。リースが感情を保ちつつ、ファウルを抑えてコートに立ち続けられるかどうかが、このシリーズの大きな分かれ目になると私は考えています。

関連情報
ドリーム対リバティの準決勝は日曜に開幕します。直近のテクニカルの扱いや今後のスケジュールは、WNBA公式サイトなどで最新情報をご確認ください。第1ラウンドの詳細は、Yahoo Sportsのプレーオフ総括記事でも読むことができます。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/angel-reese-called-technical-dreams-014606249.html

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