3季連続でプレーオフを逃したスカイ、GMが語った来季の青写真
2026年のスカイは16勝28敗でリーグ11位に終わり、3季連続でポストシーズンに届きませんでした。それでもジェフ・パリオッカGMは、シーズン終了後の会見で驚くほど前向きな言葉を並べています。「力及ばなかった。その事実は動かせない」と認めたうえで、来季への期待も隠しませんでした。
私が最初に感じたのは、この楽観の根拠が結果ではなく「健康な状態で戦えなかった」という一点に置かれていることです。結果を問われる立場のGMが、数字ではなく中身で語る。その構図そのものが、今オフのスカイを読み解く鍵になりそうです。
続投が決まったタイラー・マーシュHCの26勝62敗
注目を集めたのは、2年目を終えたマーシュHCの続投です。就任後の通算成績は26勝62敗で、外部からは厳しい声も出ていました。パリオッカGMは「公平に評価できる状況ではなかった」という趣旨で擁護し、健康なロースターで戦えていない若いコーチを判断するのは酷だと述べています。
さらにGMは、昨オフのフリーエージェント補強にマーシュHCの人柄が大きく効いたこと、負けが込む中でもロッカールームをまとめ上げたことを評価しました。実際、選手の退団インタビューでも、怪我や連敗、接戦での敗戦の中でチームが崩れなかったという声が繰り返し出ていたそうです。
「リーグ最多」の欠場試合数と、膨らんだ誤算
スカイによると、2026年にチームの選手が怪我で欠場した試合数の合計は121試合で、リーグで最も多かったとのことです。最大の痛手はリッキア・ジャクソンの前十字靱帯断裂で、GMは「背骨を折られるような一撃だった」と表現しています。
補強の目玉だった選手たちも本来の力を出し切れませんでした。スカイラー・ディギンズは19試合の出場でシーズンを終え、ディジョナイ・カリントンは11試合で先発なし、アズラ・スティーブンスは44試合中32試合の出場です。加えて、ナターシャ・クラウドの契約が遅れて salary cap(給与総額の上限)を圧迫し、ジャクソンの離脱後に動く余地がほとんど残りませんでした。育成枠のマディ・ウェストベルドとクロエ・ビビーが他球団へ流れたのも、その影響が大きいと報じられています。
来季の焦点はディギンズの去就とシドニー・テイラーの残留
来季に向けた最大の論点は、無制限フリーエージェントとなるのがクラウド、カリントン、レイチェル・バナムの3人だけだという点です。多年契約や若手の契約が多く、パリオッカGMはロースターをできるだけ維持したい考えを示しました。
優先課題として名前が挙がったのが、ノードラフトから先発に昇格し、1試合平均13.6得点を記録したシドニー・テイラーです。2027年にフリーエージェントとなりますが、スカイには他球団の提示額に並ぶ権利があり、GMは「チームの礎」と呼んで残留に自信を見せました。
ディギンズについては、9月1日の退団会見で「スカイのユニフォームを着ることへの拒否感はない」と語っています。契約は2年で、GMも「将来の殿堂入り選手」と呼び、チームが3勝1敗で開幕できたのも彼女がいたからだと評価しています。ただし練習施設をめぐる不満も本人は口にしており、完成が遅れてきた施設は11月のオープンを見込んでいます。ここが予定どおりに動くかどうかが、信頼回復の分かれ目になりそうです。
独自考察:来季のスカイは「健康」だけが変数なのか
昨季のスカイは10勝34敗、今季は16勝28敗で、勝ち星は6つ増えました。小さな前進ですが、121試合分の欠場がなければという仮定は、ファンの議論を呼ぶところだと思います。ただ、怪我は誰にでも降りかかるもので、健康を前提にした再建プランはリスクと隣り合わせでもあります。
オフの勝負は、クラウドらの再契約、テイラーの残留、そしてディギンズを含む主力の回復状況の3点です。私は、補強の追加よりも「いまいる選手をどれだけ揃えて開幕を迎えられるか」が来季の順位を左右すると見ています。パリオッカGMの言葉どおり、これは本当に勝負の年になりそうです。
関連情報
スカイは3季連続でプレーオフから遠ざかっており、2027年シーズンは練習施設の完成とロースター確定がスタートラインになります。オフシーズンの動向は、フリーエージェント解禁後に大きく動く可能性があります。続報が入り次第お伝えします。
引用:https://www.theixsports.com/features/chicago-sky-2027-jeff-pagliocca-tyler-marsh-wnba/(The IX Basketball、2026年10月1日)

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