WNBA FAN ブログロゴ

3,500席と1万7,000席の壁、ドリームが13年ぶりのファイナルで直面した誤算

 

13年ぶりにWNBAファイナルへ進んだアトランタ・ドリームに、コートの外から思わぬ壁が立ちはだかっています。ホームゲームを収容3,500席の会場で戦うことになり、球団は1万7,000人超を収容できるステイト・ファーム・アリーナへの変更を探りましたが、実現しませんでした。優勝を争う舞台としては、あまりに対照的な話です。

会場変更が叶わなかった経緯

USA TODAYの報道によると、ドリームはファイナルのホーム3試合、つまり第3戦、第4戦、第6戦をステイト・ファーム・アリーナに移したいと考えていました。ところが、同アリーナはその期間にコンサート1件とホークスのレギュラーシーズン2試合(開幕戦を含む)がすでに入っており、押さえられませんでした。

球団はアトランタ近郊の別会場も当たりましたが、こちらも課題に直面しました。なお、記事の中でWNBAリーグ側の公式声明は確認できませんでした。

数字で見る「規模の差」

ドリームは今季、ステイト・ファーム・アリーナでレギュラーシーズン6試合とポストシーズン3試合を開催しています。つまり、本来ならファイナルも同じ大舞台で迎える流れが見えていたことになります。実際の会場は3,500席で、使える席数は1万7,000席超の約5分の1です。単純計算で、同じ満員でも会場に入れるファンの数は5分の1以下になります。

加えて、球団は10月6日、来季からステイト・ファームを本拠地とする複数年契約を発表したばかりでした。来季のWNBAは50試合制で、ホーム25試合を同アリーナで戦う予定です。新しい本拠地を発表した直後に、最も注目が集まる試合だけ小さな会場に戻るというねじれが生まれた形です。

他球団の事情と、もう一つの視点

一方、ヴァルキリーズのジェス・スミス社長は、今ポストシーズンはチェイス・センター以外で試合をしないと明言しました。会場の予約には予備日が組み込まれるのが通常だ、という趣旨の説明もありました。つまり、同じファイナル進出でも、会場の確保という面では両球団の立場に差が出た格好です。

ここで考えたいのは、リーグ全体の運営です。ファイナル進出が決まってから会場を探すのでは、アリーナ側の予定が先に埋まっていることが多く、急な変更は難しくなります。球団が自前の大会場を確保していても、他のイベントと日程が重なる可能性は常にあり、予備日をどう押さえるかは、拡大が続くWNBAにとって避けて通れない課題でしょう。

小さな会場は逆風か、追い風か

気になるのは、チームへの影響です。レギュラーシーズンのステイト・ファームでの試合について、ライン・ハワードは「プレーオフのように感じられた」と語りました。大きな会場の熱気を味方にしてきたチームが、3,500席の空間でどう戦うのかは見どころです。

私の見方は少し違います。収容人数が小さい会場は、観客と選手の距離が近く、声援が集中して届きやすい面があります。ドリームは準決勝でリバティをスイープして勝ち上がってきた勢いのあるチームですから、小さな会場の密度の高さが、むしろ相手に重圧を与える可能性もあるでしょう。ただし、これは筆者の推測であり、結果は試合を見るまで分かりません。

今後の展望と観戦ポイント

ファイナルは第1戦、第2戦、第5戦、第7戦がチェイス・センター、第3戦、第4戦、第6戦がアトランタで行われる見込みです。ドリームにとっては、アウェーで先に主導権を握り、小さな会場に戻ってくる展開が理想でしょう。逆に、ヴァルキリーズは敵地の独特な雰囲気にどう対応するかが問われます。

チケットを求めるファンにとっては、席数の少なさから争奪戦が避けられません。来季に向けて大会場へ移る球団の姿勢と、今回の小さな会場でのファイナルという現実を、どう結びつけて見るか。ファンの間でも議論が分かれそうなテーマです。観戦する際は、観客席の様子にも目を向けてみてください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/atlanta-dream-unable-relocate-finals-234925361.html

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です