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『腕にかかった価値を確かめたかった』——レブロンが客席のワインを口にした夜

 

11月2日、フィラデルフィア・76ersはシカゴ・ブルズを126対107で下し、7勝1敗としました。レブロン・ジェームズは15点7リバウンド9アシストをマークしましたが、この夜の話題をさらったのは数字ではなく、第3Qに起きた小さな事件でした。

第3Qに起きたワインの一口

ESPNによると、76ersが11点をリードしていた第3Q、レブロンはルーズボールを追ってスタンドの観客にぶつかりました。その観客が持っていたカップには赤ワインが入っていました。レブロンは毎日グラス1杯のワインを飲むと語り、長寿の一因だとも話してきた人物です。そのレブロンが、カップのワインを一口飲みました。

試合後、レブロンは「腕にかかっただけの価値があるのか、どれだけおいしいのか確かめたかった。まあまあだった」と語りました。ワインの持ち主は、76ersのシーズンチケットを長年持つトロイ・クレモンズです。ジュリアス・アービングの息子たちと一緒に育ったファンで、レブロンの行動に「驚きも怒りもなかった」と話しています。クレモンズは「彼がここにいてくれるだけでうれしい」と述べ、ワインが自分にかかることも気にしていないと明かしました。

2017年のビール瓶との共通点

レブロンが観客席の飲み物に手を伸ばしたのは、これが初めてではありません。ESPNによると、2017年のイースタン・カンファレンス準決勝の第1戦では、売り子からビール瓶を受け取って飲む仕草をし、そのまま返しました。9年前の遊び心は、41歳になった今も変わっていません。スタンドとの距離感を笑いに変える感覚は、年齢を重ねても衰えていません。ただし今回は仕草ではなく、実際に口にしたという違いがあります。

ぶつかった相手がシーズンチケットを長年持つ地元のファンだったことも、場の空気を和らげました。クレモンズにとって、自分のワインを口にしたのが同じ本拠地で戦うレブロンだったことは、思い出に残る出来事になりました。この夜のレブロンは、ほかの場面でも終始リラックスしていました。タイリース・マクシーがアンドワンのレイアップを決めた直後に踊り、その後マクシー自身がもう一度アンドワンを決めたときには、2人で一緒に踊りました。得点は15点と控えめでも、9アシストはチームメイトにシュートの機会を回した結果で、トリプルダブルまであと1アシストでした。ニューヨーク・タイムズによると、この勝利は76ersの4連勝目でした。

7勝1敗の76ersに漂う余裕

76ersの黒星は、デトロイト・ピストンズに喫した1敗だけです。ESPNによると、ピストンズは今季の76ersに土をつけた唯一のチームです。レブロンが加わった初年度の76ersは、試合の途中でスタンドのワインを味わえるほどの余裕を持って白星を積んでいます。8試合で積み上げた7勝は、勝ち方に落ち着きがあることを物語っています。

ワインの一口は、勝っているチームだけが許される種類の振る舞いです。負けている試合で同じことをすれば、ただの悪ふざけに映ります。リードが11点あり、試合の流れを握っていたからこそ、レブロンは笑顔で観客と向き合えました。7勝1敗という成績と、第3Qの落ち着きは同じ根から生まれています。レブロンがワインを語る文脈は、体のケアを重ねて24年目を迎えたベテランの習慣そのものです。レブロンの24年目は、記録の更新と同じくらい、試合を楽しむ姿そのものが76ersの強さを映しています。観客にぶつかっても笑って受け止めてもらえる関係は、本拠地のファンがレブロンを心から迎え入れている証拠です。クレモンズの「彼がここにいてくれるだけでうれしい」という言葉は、フィラデルフィア全体の空気を代弁しています。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/50365929/lebron-james-takes-sip-wine-crashing-76ers-fan

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