WNBAを代表するスターに、またしても背中の不安がよぎりました。日本時間6月25日に行われたインディアナ・フィーバー対フェニックス・マーキュリーの一戦で、ケイトリン・クラークが背中の負傷により第3クォーター途中でコートを去り、そのまま戻ることはありませんでした。試合は111-109というわずか2点差でマーキュリーに軍配が上がり、フィーバーは大黒柱を欠いたまま終盤の競り合いを落としました。負傷そのものに加え、退場の経緯をめぐる審判への抗議まで巻き起こり、一晩で大きなニュースへと発展しています。
第3クォーター途中で退場、それでも残した19得点8アシスト
クラークが異変を見せたのは、第3クォーター残り5分15秒の場面でした。3ポイントを放った着地の際、相手のヴァレリアン・アヤイが十分なスペースを空けず、クラークはアヤイの足の上に着地して背中を押さえながら倒れ込みます。プレーにはパーソナルファウルが宣告されたものの、リプレー検証を経ても無謀なクローズアウトへの格上げはなされませんでした。クラークはこの時点で19得点8アシスト1スティール、フィールドゴール9本中5本成功、3ポイントは4本中3本成功と効率の良い数字を残していただけに、フィーバーにとっては痛すぎる離脱でした。エースを失ったインディアナは終盤に粘りを見せたものの、最後は111-109で逃げ切られています。
今季ずっと付きまとう背中の不安、過去13試合は「出場可能」表記
背中の問題はこの試合に限った話ではありません。クラークは今季の大半を背中の張りと戦いながらプレーしており、5月には同じ箇所の影響で一定期間の欠場を強いられていました。直近の状況を振り返ると、フィーバーは試合前日のインジュリーレポートで、過去13試合連続してクラークを背中の状態を理由に「出場可能(probable)」と記載し続けてきました。つまり、毎試合ギリギリの線でコートに立ってきたことになります。リーグ全体の集客と注目度を一身に背負う存在だけに、この慢性的な不安がどこまで深刻なのかは、フィーバーファンならずとも気がかりなところです。
過熱する「ラフプレー」論争、ホワイトHCの怒りが映すもの
試合後の会見では、ヘッドコーチのステファニー・ホワイトが審判団に対して激しい言葉を並べました。第2クォーターには、マーキュリーのアリッサ・トーマスがルーズボールを争う場面でクラークの首付近に拳を押し当て、またいで通り過ぎたように見えたものの、ファウルはコールされず検証もされなかったといいます。ホワイトはこれを含む2つの見逃しを「絶対に許しがたく、まったく無礼だ」と断じ、「危険だ」と訴えました。スター選手への接触がエスカレートしているとの指摘は今季たびたび繰り返されており、リーグの判定基準そのものへの不信が一気に噴き出した格好です。筆者の見立てでは、これは単なる一試合の不満ではなく、看板選手をどう守るかというリーグ全体の課題が表面化した瞬間と言えます。
オールスター投票も大詰め、フィーバーの台所事情は
クラークの状態は、今後のフィーバーの戦いを大きく左右します。チームは負傷者が相次いでおり、司令塔を欠く時間帯をどう乗り切るかが当面の宿題です。折しもWNBAはオールスター投票が大詰めを迎え、クラークやチームメイトのアリーヤ・ボストンが上位に名を連ねています。看板選手の出場可否は試合の勝敗だけでなく、リーグの話題性にも直結するだけに、続報の発表が待たれます。次戦に向けて、まずはクラークの精密検査の結果と、フィーバーの公式インジュリーレポートに注目しておきたいところです。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/fever-coach-slams-refs-missing-034737857.html

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