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「その試合、全国中継されると思いますか」──16か月ぶり復帰のヘイリバートンが開幕戦の扱いに漏らした本音

 

アキレス腱の断裂から16か月。ようやく戻ってくる復帰の舞台が、全国中継のない敵地ニューオーリンズだったとしたら、あなたはどう感じるでしょうか。タイリース・ヘイリバートンは、その率直な違和感をポッドキャストで口にしました。米メディアのHEAVYが8月14日に伝えた内容です。愚痴と切り捨てることもできますが、ここには小規模マーケットのチームが抱える構造的な問題が、かなりわかりやすい形で表れているように思います。

16か月の空白と、19勝63敗という代償

まず経緯を確認します。ヘイリバートンは2025年のNBAファイナル第7戦、オクラホマシティ・サンダーとの決戦の序盤で右アキレス腱を断裂し、コートを去りました。インディアナ・ペイサーズはその試合を落として優勝を逃し、翌2025-26シーズンは司令塔不在のまま19勝63敗という、東カンファレンスでワースト2位の成績に沈んでいます。

そのシーズンを全休した1人の選手が、どれだけチームの生命線だったかは数字が語ります。負傷前の2025年プレーオフ23試合で、ヘイリバートンは平均17.0得点8.6アシスト5.3リバウンド1.3スティール、フィールドゴール成功率46.0%、3ポイント成功率34.0%、フリースロー成功率86.3%を記録しました。得点そのものよりも、8.6アシストという数字が示す「攻撃全体を回す機能」が消えたことのほうが、ペイサーズには痛かったはずです。7月にはNBA番記者のクリス・ヘインズが、球団は開幕に間に合うことに極めて楽観的だと報じており、復帰そのものは現実的なラインに入っています。

「その試合は全国中継されると思いますか」

その復帰戦が、10月21日の敵地ニューオーリンズ・ペリカンズ戦。しかも全国中継の対象外でした。ヘイリバートンはポッドキャスト番組で、「もし彼らがアキレス腱を断裂して16か月欠場したなら、その試合は全国中継されると思いますか」と語っています。相手のペリカンズやトレイ・マーフィー3世を貶める意図はないと明言したうえでの発言でした。

比較対象として引き合いに出されるのが、同じく長期離脱から戻るデイミアン・リラードのケースです。リラードの復帰戦も全国中継ではありませんが、少なくとも本拠地ポートランドでフェニックス・サンズを迎える形になっており、ファンの前で帰還を祝える設計になっています。過去にもケビン・デュラント、ジェイソン・テイタム、ステフィン・カリーといった面々は、復帰の場面をリーグ側が丁寧に演出してきました。ヘイリバートンが「自分だけ違う」と感じるのは、それほど無理のある反応ではありません。

小規模マーケットの現実と、それでも残る反論

とはいえ、リーグ側の立場も想像はつきます。ペイサーズは昨季19勝63敗で、放送局が編成を組む時点では商品価値を測りにくいチームでした。全国中継の枠は限られており、フィラデルフィア・76ers、ニューヨーク・ニックス、ボストン・セルティックスといった大市場のカードが優先されるのは、ビジネスとしては合理的です。

ただ、この合理性は循環します。露出が少ないから注目されず、注目されないからさらに露出が減る。インディアナのような小規模マーケットにとって、この輪から抜け出す最短ルートは勝つことしかありません。裏を返せば、ヘイリバートンが元の水準に戻ってペイサーズが再び上位へ浮上すれば、来季以降の編成は自然に変わります。今回の発言は、その意味でモチベーションの燃料としてはかなり良質だと感じます。

なお、ペイサーズは開幕第2戦をホームでダラス・マーベリックス相手に戦い、そこでヘイリバートンの帰還を地元ファンと祝う形になります。初の全国中継は10月中、レブロン・ジェームズ擁する76ers戦が予定されています。少し遅れはしますが、見せ場そのものがなくなったわけではありません。

今後の観戦ポイント

注目すべきは復帰後のペース配分です。アキレス腱断裂からの復帰は、走力とジャンプ力よりも、切り返しの鋭さが戻るまでに時間がかかると言われます。ヘイリバートンの武器はスピードそのものより判断とパス精度なので、そこが維持されているかを開幕数試合で確認したいところです。日程や中継予定はNBA公式スケジュールで確認できます。

引用:https://heavy.com/sports/nba/indiana-pacers/tyrese-haliburton-nba-disrespected-opening-night/

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