プレーオフ級の大一番を直前に控えた王者リバティに、見過ごせない一報が飛び込んできました。東地区を制し、6月30日のコミッショナーズカップ決勝のホスト権を手にしたチームの主砲、サトゥ・サバリーが脳震盪プロトコル入りしたのです。決勝までわずか数日というタイミングでの離脱リスクは、王座争いの行方を大きく左右しかねません。第一印象として、これは単なる一試合の欠場では片づけられない、重みのあるニュースだと感じます。
顔への一撃から一転、脳震盪プロトコルへ
事の発端は、6月23日にラスベガスで行われたエーシズ戦でした。リバティが87-76で競り勝ったこの試合で、サバリーはリバウンド争いの最中にエーシズのナリッサ・スミスの肘が顔面を直撃。第1クォーターで一度ベンチに下がり、第2クォーター頭に再出場したものの、その後はプレーできず、第3クォーター終了時点で欠場が決まりました。
試合直後、ヘッドコーチのクリス・デマルコは彼女について「問題ない」と語り、脳震盪の検査対象ではないと説明していました。ところが2日後の6月25日、状況は一変します。ストーム戦を前にサバリーは「アウト」に格下げされ、脳震盪プロトコル入りが正式に伝えられました。当初の見立てから一転した経緯は、ヤフースポーツなどが報じています。
2025年ファイナルの悪夢が頭をよぎる背景
この一報が重く受け止められているのは、サバリーが深刻な脳震盪の既往歴を持つからです。2025年のWNBAファイナル第3戦で脳震盪を負い、そのままシーズンを終了。後遺症は長引き、冬の女子リーグ「アンライバルド」の第2シーズンを欠場し、バスケット活動に復帰できたのは2026年3月になってからでした。
今オフ、リバティが外部から獲得した最大の目玉補強こそ、このサバリーでした。しかしシーズン序盤は嚢胞で数試合を欠場し、体調不良でも一時離脱。8試合をベンチスタートで過ごした後、6月22日にようやく先発へ復帰したばかりでした。今季はここまで13試合で平均10.4得点・2.8リバウンド・1.9アシスト、フィールドゴール成功率45.9%、3ポイント成功率38.5%。本来の姿を取り戻しつつあった矢先の負傷だけに、本人にとっても痛恨のはずです。
皮肉な巡り合わせ、相手は再びエーシズ
注目すべきは、彼女が負傷した相手こそ、決勝で対峙するエーシズだという点です。リバティ(東地区)とエーシズ(西地区)は、それぞれの地区戦を圧倒して決勝へ駒を進めました。サバリーが万全であれば、ステュワートと並ぶフロントコートの軸として、エイジャ・ウィルソンを擁する強敵に対する大きな武器になったはずです。
脳震盪プロトコルは段階的に進むため、復帰の可否はあくまで症状次第で、無理は禁物です。チームとしては、サバリーを欠く前提でローテーションを組み直す可能性も十分にあります。彼女の出場可否は、王座を争う一戦の戦力バランスを大きく動かす最大の変数になりそうです。個人的には、既往歴を踏まえれば、たとえ決勝でも慎重な判断が下される可能性が高いとみています。
コミッショナーズカップ決勝の観戦情報
2026年のコミッショナーズカップ決勝は、6月30日(火)にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで開催されます。対戦カードはリバティ対エーシズで、ティップオフは東部時間の午後7時、放送はプライムビデオが予定されています。サバリーが間に合うのか、それともチームが総力戦で乗り切るのか。決勝当日に発表される最終インジュリーリポートに、改めて大きな注目が集まりそうです。

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