順風満帆に見えたルーキーイヤーに、初めて「欠場」という二文字が刻まれました。新人王レースの最有力候補と目されるオリビア・マイルズが、右ふくらはぎの故障により、2026年7月6日のコネチカット・サン戦を欠場しました。デビューから20試合、一度も休むことなく走り続けてきた彼女にとって、これがプロ入り後初めて欠く一戦となります。ここまでの充実ぶりを思えば意外な報せですが、長いシーズンを戦い抜くうえでは、こうした小さな異変を見逃さないことこそが重要になってきます。
20試合走り続けた司令塔に初のブレーキ
マイルズは全体2位指名という高い評価に違わぬ活躍を見せてきました。ここまでの20試合で平均18.5得点・5.7アシスト・4.8リバウンド、出場時間は1試合あたり30.5分に達します。ルーキーとは思えない安定感でリンクスの攻撃を組み立て、一度もベンチスタートに回ることなくフル稼働してきた選手です。それだけに、今回の欠場が持つ意味は決して小さくありません。
異変の兆候は、7月4日のニューヨーク・リバティ戦にありました。この試合で彼女の出場時間は26分にとどまり、ヘッドコーチのシェリル・リーブによれば、試合中に足のけいれんを訴えていたといいます。日曜の時点では出場が不透明とされ、最終的に月曜のサン戦を欠場する判断が下されました。けいれんから軽度の張りへと進んだ状態で、無理をさせずに大事を取った形と見られます。
ノートルダム、TCUを経てたどり着いた歴史的シーズン
マイルズはノートルダム、そしてTCUでプレーしたガードで、大学時代から高い評価を受けてきました。プロの舞台でもその実力は本物で、前評判を上回るパフォーマンスでリンクスを15勝5敗のリーグ首位へと押し上げています。ルーキーがチームの心臓部を担い、優勝候補の先頭を走らせている事実は、それだけで異例と言えるでしょう。
さらに彼女は、シカゴで開催される2026年オールスターゲームの先発メンバーにも選出されました。今季のルーキーで先発入りを果たしたのはマイルズただ一人であり、この栄誉は彼女がいかに別格の存在であるかを物語っています。順調そのものだったからこそ、今回の負傷は本人にとっても悔しいものだったはずです。
コリアー不在で増した依存度、慎重を期したい台所事情
リンクスにとって難しいのは、エースであるナフィーサ・コリアーがオフシーズンに受けた足首の手術からまだ復帰しておらず、離脱が続いている点です。コリアーを欠く間、マイルズにかかる負担は必然的に大きくなっており、司令塔の欠場はチームの得点力とゲームメイクの両面に影響します。月曜のサン戦では、右足の故障から復帰するドルカ・ユハースが今季初出場の見込みとなり、戦力のやりくりが続く状況です。
ふくらはぎのけいれんや張りは、対応を誤ると肉離れなど長期離脱につながりかねない部位でもあります。首位を独走しているからこそ、目先の一勝よりも彼女を万全な状態でシーズン終盤やプレーオフに送り出すことのほうが、はるかに価値があります。今回の欠場は、そうした長期的な視点に立った賢明な判断だと筆者は考えます。
リンクスの今後と観戦のポイント
15勝5敗でリーグの頂点に立つリンクスにとって、当面の焦点はマイルズの状態と、彼女の不在をどう埋めるかにあります。ユハースの復帰やベンチ層の底上げが機能すれば、司令塔を欠く一戦も乗り切れるはずです。そして何より、シカゴのオールスターゲームで先発する彼女が、万全のコンディションでコートに立てるかどうか。首位チームの快進撃が続くのか、それとも負傷が影を落とすのか。復帰の時期とあわせて、今後のリンクスの戦いぶりに注目したいところです。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49287945/olivia-miles-sidelined-monday-sun-calf-injury

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