現地7月9日、ラスベガス・サマーリーグの開幕日に、ファン待望のカードが実現しました。2026年ドラフト全体1位のAJ・ディバンツァを擁するウィザーズと、全体2位のダリン・ピーターソンを擁するジャズの直接対決です。試合はウィザーズが92-88で勝利し、ディバンツァが両チーム最多の27得点をマーク。前評判どおりの豪華な顔合わせは、初日から会場を総立ちにさせる名勝負となりました。
26分で27得点──ディバンツァの数字が物語る攻撃性
BYU出身のディバンツァは26分の出場で27得点、7リバウンド、2アシスト、2スティール、1ブロックを記録しました。フィールドゴールは18本中7本成功と効率面に課題を残したものの、ドライブで再三ペイントをこじ開け、フリースローも8本獲得。サマーリーグでは1回のフリースロー機会を1本に換算する試験ルールが導入されているため、通常ルールなら15本に相当したとESPNは伝えています。
最大のハイライトは第1クォーター終盤の4人抜きダンクです。コーディ・ウィリアムスを加速で置き去りにし、ヘルプに来たピーターソンのスティールをかわし、最後はガードとビッグマン2人の間で跳び上がって叩き込みました。空中で一度ボールを失いながら握り直して沈めた瞬間、トーマス&マック・センターは大歓声に包まれました。試合後には「これまで3回は彼に負けていたので、今回が自分にとって初めての勝利でした」と語り、高校時代から続くピーターソンとのライバル関係に一区切りをつけた喜びをにじませています。
ピーターソンは24得点も8ターンオーバー──執拗なマークとの闘い
カンザス出身のピーターソンにとっては、5日のソルトレイクシティでの28得点デビューに続く実戦2試合目でした。この日はチーム最多の24得点を挙げたものの、フィールドゴールは18本中6本にとどまり、ターンオーバーは両チーム最多の8つ。ウィザーズはトラップやダブルチームで徹底的に圧力をかけ、ジャミール・ワトキンスは20分間で9ファウルも辞さない守備でエースを消耗させました。
それでもジャズは後半に猛追し、ハーフタイムで2桁あった点差を削って終盤には1点差まで詰め寄っています。ピーターソン自身も「今のうちにこういう守備に慣れておくのは良いことです」と前向きで、逆足からのフローターや左手のランナーなど、随所に得点センスの片鱗を見せました。開幕後はキーヨンテ・ジョージ、ラウリ・マルカネン、ジャレン・ジャクソンJr.と並ぶことになるため、スペースが広がればより本領を発揮できるはずです。
1位と2位の初対決が示した未来──新人王レースはもう始まっている
ドラフト1位と2位がサマーリーグ初日に直接ぶつかる構図は近年でも極めて珍しく、この一戦は今後何年も語られる「ラウンド1」になったと感じています。ディバンツァはタフなミドルレンジに偏るショットセレクションが課題として残り、終盤は脚のけいれんとみられる症状でベンチに下がりました。一方のピーターソンは、タイトなスペースでの判断とボールキープが目下の伸びしろです。
それでも、1位が攻撃の主導権を握り続けて勝ち切り、2位が徹底マークの中で24得点を奪ったという事実は、両球団の再建が正しい方向へ進んでいる何よりの証拠でしょう。この2人にカメロン・ブーザーらを加えた新人王レースは、開幕前からすでに白熱しています。
今後の観戦情報
ラスベガス・サマーリーグは7月中旬まで続き、ウィザーズとジャズはそれぞれ複数試合を戦う予定です。ディバンツァの状態やピーターソンの修正力など、見どころは尽きません。両者の「ラウンド2」が開幕後のレギュラーシーズンで実現するのも楽しみです。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!




