エンジェル・リース

勝利のブザービーターの歓声もかき消える衝撃──リースが接触なしに左膝を押さえ途中退場、オールスター目前のドリームに走った激震

 

日本時間7月20日、アトランタ・ドリームの本拠地ゲートウェイ・センター・アリーナで行われたシカゴ・スカイ戦で、エンジェル・リースが左脚を負傷し途中退場しました。第4クォーター序盤、誰とも接触していないのに左膝が崩れるように倒れ込む、見ている側の心臓が止まりそうな場面でした。試合自体はジョーディン・カナダのブザービーターでドリームが93-91と劇的勝利を収めたのですが、歓声よりも不安が勝る一夜になったことは間違いありません。

接触なしで崩れた左膝──コートに戻りたがるリースをベンチが止めた

負傷の瞬間はあまりに唐突でした。第4クォーター序盤、ゴール下でジャンプストップを踏んだ瞬間に左膝が折れ曲がり、リースはレイアップを外しながらコートに倒れ込みます。すぐに立ち上がったものの、数秒後に再び座り込んでしまいました。そのままベンチに下がり、チームは残り時間の出場を見送ることを決定。試合後もドリームから状態に関する発表はありませんでした。

カール・スメスコHCは試合後、「彼女はとても痛がっているように見えました」と振り返っています。本人は勝負どころで戻ることを望んだものの、指揮官が痛みの様子を見てコートに戻さない判断を下したとのことで、状況の深刻さがうかがえます。

試合展開も壮絶でした。ドリームは一時22点あったリードを終盤に吐き出し、残り4秒でシドニー・テイラーのディープ3ポイントを許して91-91の同点に。それでも最後はカナダがハンドオフから一気にゴールへ切れ込み、ブザーと同時のレイアップで決着をつけました。アリーシャ・グレイが29得点と気を吐き、ドリームは16勝10敗。スカイ戦は7連勝となり、5連敗のトンネルを抜けてから直近5試合で4勝と再び上昇気流に乗っています。

リーグ最多11.8リバウンドの主砲──騒動の48時間の最後に待っていた悪夢

リースは今季からドリームでプレーする1年目ながら、平均11.8リバウンドはリーグ最多、ダブルダブル14回もリーグトップの数字を残し、平均14.9得点と攻守の柱としてオールスターにも選出されています。リバウンドという勝敗に直結する部分を一手に担う存在だけに、離脱となればチームへの影響は計り知れません。

しかもこの週末、リースはトロント・テンポのサンディ・ブロンデロHCによる「保護された種」発言を巡る騒動の渦中にいました。この日の試合前には謝罪を受け入れ、リーグの対応に感謝する声明を出したばかり。心をすり減らす48時間の最後に、今度は自らの膝が悲鳴を上げるという、あまりに残酷な巡り合わせです。詳しい経緯はAP通信の記事でも報じられています。

チーム状況も楽観できません。ドリームは4度のオールスター経験を持つブリオナ・ジョーンズが膝の手術から復帰してまだ2試合目という段階で、テヒナ・パオパオも脚の負傷で2試合連続欠場中。今季のWNBA全体で負傷者が過去最悪ペースという流れの中で、ついに主砲まで巻き込まれてしまった形です。

オールスター目前、検査結果がすべてを左右する

現時点で負傷の程度は発表されておらず、今後の検査結果を待つ必要があります。接触なしで膝が崩れるタイプの負傷は、軽い捻りで済むケースもあれば重大な靭帯損傷につながるケースもあり、映像の印象だけで断定するのは禁物です。ただ、一度立ち上がった後に再び崩れ落ちた点、そして試合後にチームが一切の続報を出さなかった点は、少なくとも「軽傷と即断できる材料がない」ことを意味していると考えるべきでしょう。

タイミングも重すぎます。リースはオールスターに選出されており、出場の可否そのものが今後の焦点になります。またドリームは東カンファレンス上位を争う16勝10敗。リバウンドマシンの離脱が長引けば、プレーオフの順位争いの行方まで左右しかねません。まずは続報を、祈るような気持ちで待ちたいと思います。

今後の試合情報

ドリームは現地20日の週の水曜日、敵地でダラス・ウィングスと対戦します。リースの検査結果や欠場の有無は、この試合のインジュリーリポートで明らかになる可能性が高いでしょう。一方のスカイは水曜にニューヨーク・リバティ戦を控えており、こちらも膝の負傷で6試合連続欠場中のスカイラー・ディギンズの動向から目が離せません。当ブログでも続報が入り次第お伝えします。

引用:https://www.tsn.ca/wnba/article/dream-star-reese-exits-vs-sky-with-left-leg-injury/

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