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レブロンを逃したウォリアーズが390万ドルで呼び戻した男──ゲイリー・ペイトンIIがベイエリア7年目へ、33歳の“最強ミニマム”が意味するもの

 

レブロン・ジェームズの獲得に動きながら最後は76ersに持っていかれたウォリアーズが、この夏に選んだ答えは「大きな一発」ではありませんでした。8月1日、ESPNのシャムズ・チャラニアが報じたのは、フリーエージェントのゲイリー・ペイトンIIと1年約390万ドルで再契約合意という一報です。ベテランミニマム級の金額で、33歳のガードを呼び戻す。派手さはまったくありませんが、今のウォリアーズを理解するには、これ以上ないほど分かりやすい補強だと感じました。

1年390万ドル、ベイエリア7年目でNBA11年目

契約は1年、金額はおよそ390万ドル。チャラニアによれば、ペイトンにとってこれがベイエリアでの7年目、NBAでは11シーズン目になります。2025-26シーズンは73試合に出場し、平均出場時間15分で7.5得点3.6リバウンド1.7アシスト。フィールドゴール成功率は58.3パーセントに達し、得点はキャリアハイでした。スティール数がターンオーバー数を上回るポジティブな比率も維持しています。

15分で7.5得点というのは、48分換算すればおよそ24得点ペースです。もちろん単純換算に意味はありませんが、限られた時間で無駄弾を撃たずに仕事を終える選手であることは数字が示しています。身長は188センチと決して大きくありませんが、ウォリアーズでは自分より大きな相手を守るスモールビッグとして使われ続けてきました。この役割を390万ドルで埋められるチームは、リーグを見渡してもそう多くありません。

一度手放し、取り戻した過去

ペイトンとウォリアーズの関係は一本道ではありません。2022年のオフシーズンにフリーエージェントとしてブレイザーズへ移籍したものの、故障もあり出場は15試合にとどまり、2023年2月のトレードでゴールデンステートに戻ってきました。以来、途切れることなくこのチームでプレーしています。一度失って初めて価値が分かった、という典型例と言っていいでしょう。

今回の再契約は単独の動きでもありません。ウォリアーズは同じ日にデアンソニー・メルトンの復帰も正式発表しています。メルトンはフリーエージェント開幕時に2年1100万ドル、プレーヤーオプション付きで合意していました。さらにドレイモンド・グリーンとも1年2770万ドルで再契約済みで、カリー、ジミー・バトラー、アル・ホーフォード、クリスタプス・ポルジンギスを含む中核は基本的に据え置きです。レブロンを逃した後のウォリアーズは、外から星を買うのではなく、勝手を知る顔ぶれで固める道を選んだことになります。

「走り直す」ことは、後退なのか

ここからは筆者の見立てです。この夏のウォリアーズの動きを「妥協」と見るのは簡単ですが、私はもう少し実務的な判断だと考えています。ロスターの平均年齢が高いチームにとって、最大の敵は相手ではなく82試合という日程です。ペイトンやメルトンのように、少ない出場時間で守備の強度を上げられる選手を安く並べることは、主力の消耗を抑える保険そのものです。

同時に、リスクもはっきりしています。この構成は「全員が健康であること」を前提にしています。ペイトンは昨季73試合と稼働率は良好でしたが、キャリアを通じて故障と無縁だったわけではありません。33歳という年齢を考えれば、出場時間15分という設計は据え置くのが賢明でしょう。また、カリーの契約延長の行方が未決着のまま夏が進んでいることも、このチームの不確定要素として残ります。安価な補強を積み上げても、屋台骨の話が片付かなければ全体像は見えてきません。

今後の注目ポイント

ウォリアーズのロスターはこれでほぼ固まりつつありますが、トレード市場が完全に閉じたわけではありません。カリーの延長契約をめぐる続報と、開幕までの追加の動きが当面の焦点になります。NBAの2026-27シーズンは秋に開幕予定で、日本国内でも各種配信サービスでの視聴が可能になる見込みです。ペイトンがコートに立つ15分に何が起きるのか、そこはこのチームを見るうえで意外と外せないポイントになりそうです。

引用:https://sportando.basketball/en/warriors-re-sign-gary-payton-ii-to-one-year-deal/

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