2026年のWNBAは、プレーオフ8枠のうち7枠がすでに埋まりました。残る最後の1枠に王手をかけているのはダラス・ウィングスで、現地8月25日のポートランド・ファイア戦に勝てば2023年以来のポストシーズン復帰が決まります。そして8月31日からはリーグが16日間の中断に入り、主力たちはベルリンで開かれるFIBA女子ワールドカップへと向かいます。順位表を眺めて感じるのは、上位の顔ぶれはほぼ固まったのに、その並び順は何ひとつ決まっていないという、独特の緊張感です。
7枠が埋まり、2位から6位までわずか3ゲーム
リーグ公式のパワーランキング第13週(8月23日終了時点)によると、進出を決めているのはミネソタ・リンクス(31勝7敗)、ラスベガス・エーシズ(26勝13敗)、ゴールデンステート・バルキリーズ(25勝11敗)、インディアナ・フィーバー(25勝14敗)、アトランタ・ドリーム(24勝13敗)、ニューヨーク・リバティ(23勝15敗)、ワシントン・ミスティックス(22勝15敗)の7チームです。
首位リンクスは6連勝中で直近17試合を16勝1敗と走り、2年連続の全体1位シードが目前に迫っています。コリアーが今季初出場から10試合で9勝1敗という数字も、この独走を裏づけています。一方で2位から6位までは3ゲーム差にひしめいており、順位は毎晩のように入れ替わる状態です。リバティはラスベガスに2勝1敗、アトランタに1勝0敗と直接対決の優位を持ちますが、ゴールデンステートには0勝2敗。最終的にタイブレークで並び順が決まる可能性は決して低くありません。
得点面で目立つのはフィーバーの2人です。ミッチェルが1試合平均24.8得点でリーグ2位、クラークが22.1得点で3位。チームメイト同士が同じ試合で20得点以上を記録した回数は今季18試合に達し、これはリーグ記録として更新中です。
3年ぶりと3年連続、同じ週に分かれた明暗
この1週間で最も対照的だったのが、ワシントンとシカゴでした。ミスティックスはオースティンが自己最多31得点10リバウンドの活躍で14点差をひっくり返し、ポートランドに105対100で勝利。同じ日にシカゴ・スカイがインディアナに敗れたことで、2023年以来となるプレーオフ進出が確定しました。逆にスカイは3年連続でポストシーズンを逃す結果となっています。
西地区でも重い記録が並びます。ロサンゼルス・スパークスはこれで6年連続の不出場。昨季ファイナルに進んだフェニックス・マーキュリーは翌年に敗退となり、これは2008年のマーキュリー以来の出来事です。前年の頂点争いに絡んだチームが1年で圏外に落ちる難しさが、あらためて浮き彫りになりました。なおスパークスでは、今季限りでの引退を表明したオグウンワイキが残りわずかな試合を戦っています。
16日間の空白は、誰に味方するのか
ここからが今季最大の変数です。ワールドカップは9月4日から13日までベルリンで行われ、リーグは9月17日に再開します。つまり順位争いが最も過熱するタイミングで、リズムが一度断ち切られるわけです。
筆者が注目しているのは、この空白が「休養」になるチームと「移動」になるチームで真っ二つに割れる点です。代表に主力を送り出すチームは、実質的にオフを持てません。逆に代表招集の少ないチームは、負傷者の回復とチーム再構築に2週間以上を丸ごと使えます。ケガ人を抱えるチームにとって、これほど都合のいい中断はないでしょう。
もう一つの伏線が日程です。エーシズは残り試合の対戦相手勝率が最も低く、上位争いのなかでは最も恵まれたスケジュールを残しています。ゴールデンステートが2位を守り切れるか、それともラスベガスが日程の利を生かして差すのか。再開後の3週間は、単なる消化試合ではなく、プレーオフの組み合わせそのものを決める争いになります。
今後の観戦ポイント
まずは最後の1枠の行方です。ダラスが決めれば8チームが出そろい、以降は順位とホームコートアドバンテージだけが焦点になります。ミスティックスは4位まで2ゲーム差で、残り日程で対戦するプレーオフ進出チームは1つのみ。上位進出の現実的なチャンスがあります。中断前の最終週は、こうした「あと1勝」の意味が試合ごとに変わる、今季でも屈指の見どころになりそうです。
引用:https://www.wnba.com/news/2026-power-rankings-week-13

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