マブリー

味方のシューズを投げてマブリーを直撃、リバティのレイニー・ハミルトンが前代未聞の退場劇(91-93)

 

7月12日(日本時間13日)、モントリオールのベル・センターで行われたテンポ対リバティ戦で、WNBAでもめったに見られない珍事が起きました。リバティのベトニジャ・レイニー・ハミルトンが、味方のシューズを相手エースのマリナ・マブリーに投げつけたとして退場処分を受けたのです。試合はテンポが93-91で競り勝ちましたが、勝敗以上にこの一件が全米のファンの話題をさらっています。

試合終盤に起きた「シューズ投げ」退場の一部始終

事件が起きたのは試合終盤です。直前のプレーでジョンクエル・ジョーンズのシューズが脱げ、コート上に残されていました。レイニー・ハミルトンはそのシューズを手に取ると、ベンチ方向へ歩いていたマブリーの背中めがけて投げ、直撃させてしまいます。気づいたマブリーはレイニー・ハミルトンに詰め寄りましたが、サブリナ・イオネスクに制止され、大事には至りませんでした。審判団はレイニー・ハミルトンに退場を宣告しています。詳しい経過はESPNの試合リポートでも確認できます。

実はこの2人、この試合ですでに因縁を作っていました。第3クォーターには小競り合いからダブルテクニカルを取られ、さらにレイニー・ハミルトンはルーズボールの競り合いでマブリーの顔を叩いたとしてフレグラント1も科されていたのです。試合後、本人は「シューズで誰かを狙って当てるようなことは絶対にしません」と故意を否定しました。リバティのクリス・デマルコHCも「彼女はジョーンズにシューズを返そうとしただけです」とかばい、試合終盤の判定全体への不満をあらわにしています。

30得点のマブリーと、出番を失ったレイニー・ハミルトン

当のマブリーは、この試合30得点と大暴れでした。2試合連続の30得点超えは今季5度目で、6月25日のスパークス戦ではリーグタイ記録となる53得点もマークしており、いまリーグで最も勢いのあるスコアラーの一人です。テンポは一時20点あったリードを吐き出しながらも、残り52秒にニャラ・サバリーが決勝のレイアップを沈め、球団史上最長だった4連敗を止めました。ジュリー・アルマンの10アシストも光っています。

一方のレイニー・ハミルトンは、苦しいシーズンを送っています。2024年は平均30.3分の出場でリバティの初優勝に貢献しましたが、膝の手術により2025年は全休。今季は平均16.8分と役割がほぼ半減し、本人もこの状況への失望を公言していました。積もったフラストレーションが最悪の形で表に出てしまった、と見るファンも少なくないはずです。

リバティの停滞と、リーグの処分はどうなるか

リバティは直近9試合で7敗と失速し、13勝11敗で東カンファレンス3位まで後退しています。この試合でもイオネスクが28得点、ブリアナ・スチュワートが22得点、ジョーンズが10得点10リバウンドと主軸は奮闘しているだけに、ベンチの層とチームの雰囲気の立て直しは急務です。20点差をひっくり返す粘りを見せながら、最後の最後で届かなかった内容は、今のチーム状態を象徴しているように思えます。

今回の一件については、リーグが罰金などの追加処分を科す可能性も考えられます。故意かどうかの判断は割れるところですが、映像がSNSで一気に拡散した以上、リーグとして何らかの見解を示すことになるのではないでしょうか。むしろ注目したいのは、創設1年目のテンポがリバティとの間に早くも「因縁」を育てつつあることです。マブリーという看板スターを擁するテンポと、王座奪還を目指すリバティ。この対戦カードは、今後のWNBAで新たなライバル関係に発展していくかもしれません。

次戦情報

リバティは現地7月14日(日本時間15日)に敵地でウィングスと対戦します。テンポは同日、ホームにミスティクスを迎えます。両チームは今季もう一度トロントで顔を合わせる予定があり、因縁の再戦がどんな空気になるのか、今から注目です。

引用:https://www.si.com/onsi/womens-fastbreak/betnijah-laney-hamilton-ejected-for-showing-shoe-at-marina-mabrey-liberty-tempo

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