エンジェル・リース

なぜ28個目の歓喜の夜に出場停止が決まったのか、リースが払う首位ミネソタ戦の代償

 

アトランタ・ドリームにとって、金曜の夜は歓喜と落胆が同じ時間に訪れました。エンジェル・リースがWNBAのシーズン最多記録に並ぶ28個目のダブルダブルを積み上げた一方で、第4クォーターに今季8個目のテクニカルファウルを取られ、リーグ規定によって1試合の出場停止が濃厚になったのです。しかも次の相手は、リーグ最高勝率で首位を走るミネソタ・リンクスです。記録と代償が同じ夜に並んだこの皮肉は、勝負どころに入った今季のドリームを象徴する一場面に見えます。

101-83の完敗と、16得点16リバウンドが持つ二つの意味

ホームで迎えたポートランド・ファイア戦、ドリームは事前のオッズで12.5点差の優勢と見られていました。ところが立ち上がりで28-18とリードを許すと、そのまま最後まで拡張チームの背中を追う展開になり、101-83で敗れています。18点差の敗戦は、プレーオフのシード順を争う立場のチームには重すぎる数字です。

その中でリースは16得点16リバウンド6アシスト2スティールを記録しました。フィールドゴールは14本中5本と効率的とは言えませんでしたが、16本のリバウンドのうち8本がオフェンスリバウンドで、これで6試合連続のダブルダブルです。この28個目によって、アリッサ・トーマスが持つシーズン最多ダブルダブル記録に並びました。アシストも6本を数え、直近6試合で3度目の6アシスト以上となっています。得点だけでは測れない役割の広がりが、そのまま数字に出ています。

昨季のスカイと今季のドリーム、同じ8個目でも重みがまるで違う

リースが1シーズンで8個目のテクニカルに到達するのは、これで2年連続です。WNBAの規定では、テクニカルは1個目から3個目までが各500ドル、4個目から7個目までが各1000ドル、8個目以降は1本ごとに1500ドルの罰金と1試合の出場停止が科されます。処分の中身は昨季とまったく同じですが、置かれた状況はまるで違います。

昨季シカゴ・スカイで到達したときは、チームがすでにプレーオフ進出の可能性を失っており、シーズン終盤の消化試合の中で処分を終えることができました。対して今季のドリームは、先週土曜にリースが自己最多の31得点を挙げたフェニックス・マーキュリー戦の勝利でプレーオフ進出を決めたばかりで、ここからはラスベガス・エーシズやインディアナ・フィーバーとシード順を奪い合う局面に入っています。金曜はドリームが敗れた同じ夜にフィーバーが勝利しており、順位表の間隔はさらに詰まりました。同じ「1試合」でも、失うものの大きさが昨季とは比べものになりません。

31勝8敗の相手に主軸を欠く日曜、そして残り試合への伏線

出場停止がそのまま適用されれば、リースは日曜の午後3時(米東部時間)にカレッジパークで行われるミネソタ・リンクス戦を欠場します。相手はオリビア・マイルズ、ケイラ・マクブライド、ナフィーサ・コリアーを擁し、31勝8敗というリーグ最高成績を残しているチームです。リーグ屈指のリバウンダーを欠いてこの相手に挑む難しさは、あらためて説明するまでもないでしょう。

ただし処分はまだ確定ではありません。ドリームはリーグがこのテクニカルを取り消すかどうかを、試合開始まで待つことになります。私が注目しているのは、取り消しの有無そのものよりも、この一件が残りシーズンのリースの振る舞いにどう作用するかです。感情を隠さないプレースタイルは彼女の最大の武器であり、同時にシード争いの終盤では最も高くつくリスクでもあります。9個目、10個目が出れば、そのたびに1試合ずつ失う計算になるからです。ドリームが上位シードを本気で狙うなら、リースが審判との距離をどう取るかは、リバウンド数と同じくらい結果に直結します。

中断前の一戦、そして観戦のポイント

WNBAは8月31日からFIBAワールドカップに伴う中断期間に入ります。つまり日曜のリンクス戦は、ドリームにとって流れを持ったまま中断を迎えられるかどうかがかかった試合です。リースがコートに立てるかどうかは試合直前まで読めないため、当日の公式発表を追う価値があります。もし欠場となれば、リーアン・ハワードやジョーダン・カナダがどこまでリバウンドの穴を埋められるかが最大の見どころになります。

引用:https://bleacherreport.com/articles/25493835-angel-reese-faces-wnba-suspension-8th-technical-foul-after-carla-leite-contact-dream-fire

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