ケイト・マーティン WNBAファンブログ

本契約に昇格して出番が減った逆転、17試合2.3得点でマーティンがLAを去る転機

 

ロサンゼルス・スパークスが8月29日、ケイト・マーティンを解雇しました。育成契約から本契約へ引き上げられたのが7月上旬ですから、2カ月に満たない短さでの決断です。真っ先に頭をよぎったのは「昇格が終わりの始まりだった」という皮肉でした。契約の格が上がったにもかかわらず、コート上で与えられる時間はむしろ細っていったからです。チームの公式アカウントが投稿したのは「Thank you, Kate Martin!」という短い一文で、その簡潔さがかえって別れの唐突さを伝えていました。

17試合で平均2.3得点、同じ日に動いた4つの契約

スパークスでのマーティンは17試合に出場し、平均2.3得点にとどまりました。シーズンハイは5月中旬のトロント・テンポ戦で記録した11得点です。興味深いのは、育成契約で起用されていた時期のほうが出場機会に恵まれていたという逆転が起きていた点で、本契約という肩書きと実際のローテーション上の序列が完全に食い違っていました。ヘッドコーチのリン・ロバーツが8月下旬の時点で起用の難しさに言及していたことを踏まえれば、今回の決断はある程度予告されていたとも言えます。

同じ日、スパークスはアトランタ・ドリームが手放したアリーヤ・ナイをウェイバーで獲得しました。ナイは拡張ドラフトでトロント・テンポに指名されながら開幕前に解雇され、ドリームを経てスパークスが今季3チーム目です。今季すでに19試合に出場しており、2025年にはエーシズで優勝も経験しています。さらに、育成契約で5試合に出て平均2.0得点2.2リバウンドだったアリッサ・ピリも解雇され、入れ替わりに身長188センチのンジャカレンガ・ムウェネンタンダが育成契約で加わりました。ロスターの下位2枠が、わずか1日で総入れ替えになった格好です。

エーシズ、バルキリーズ、そしてLA——2年半で3度目の別れ

マーティンのキャリアは、拡張とロスター縮小の時代をそのまま映しています。2024年のドラフト2巡目でエーシズに指名され、ルーキーイヤーをラスベガスで過ごした後、同年の拡張ドラフトでゴールデンステート・バルキリーズへ移りました。バルキリーズでの2025年は平均16.4分の出場で6.2得点2.7リバウンド1.0アシストと、ベンチの主要な戦力として機能しています。

流れが変わったのは2026年開幕前の5月です。グレードIIの大腿四頭筋の負傷を抱える中でバルキリーズから解雇され、2シーズンで76試合6先発というキャリアは一度途切れました。そこを拾ったのがスパークスの育成契約で、12試合を走り切って本契約を勝ち取ったのが7月でした。つまりマーティンは、この2年半で3つの組織から3度、別々の理由で戦力外を告げられたことになります。人気やストーリー性で守られるポジションではないという現実が、数字の裏側に横たわっています。

14勝25敗のチームが選んだのは「まだ見ていない選択肢」

スパークスは14勝25敗で、今季もプレーオフ圏に届いていません。この順位のチームが残り数試合で下位ロスターを入れ替える意味は、勝敗ではなく来季の査定にあります。ナイもムウェネンタンダも、スパークスの首脳陣が実戦で長く見たことのない選手です。すでに評価が固まっている戦力より、判断材料が足りない選手にわずかな時間を割く。オフに向けた情報収集としては合理的な判断で、逆に言えばマーティンの評価はすでに固まってしまっていたということでもあります。

ただし、ここで終わりと決めつけるのは早計です。ウェイバーを通過すれば他球団と契約できる立場になりますし、ディフェンスとカッティングで貢献するタイプは、プレーオフを争うチームのロスター末端で需要が生まれやすいポジションでもあります。リーグが中断に入るこの時期は、各球団が控えの穴を洗い直すタイミングでもあります。

今後の試合とリーグの動き

スパークスは日曜にシアトルへ乗り込み、ストームと対戦します。そしてWNBAは8月31日からFIBAワールドカップのために中断期間へ入ります。約2週間半の空白は、戦力外となった選手にとって次の所属先を探す時間でもあり、各チームにとっては終盤戦のロスターを整える時間でもあります。マーティンの名前が9月中旬までにどのユニフォームと結びつくのか、あるいは結びつかないのか。今季のWNBAで最も分かりやすい「契約の残酷さ」が、静かな休止期間の裏で進んでいきます。

引用:https://www.thesportingtribune.com/2026/08/29/sparks-get-nye-off-waivers

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