ケイトリン・クラーク

「あれが私のGOATです」──34得点12アシスト、クラークが史上初に踏み込んだ覚醒の夜

 

WNBAがFIBAワールドカップのために中断へ入る直前の8月28日、インディアナ・フィーバーは本拠地ゲインブリッジ・フィールドハウスでコネチカット・サンを111対91で下しました。この試合でケイトリン・クラークは34得点12アシストを記録し、30得点10アシスト以上を2試合連続でマークしたリーグ史上初の選手になりました。試合後の会見で味方が口にしたのは、遠慮のない賛辞でした。フォワードのマカイラ・ティンプソンは「シュートもよく入っているし、素晴らしいアシストも出している。まさに彼女らしさそのものです。あれが私のGOATです」と語っています。中断前の最後の一戦で、クラークは自身のキャリアで最も充実した時間帯にいることを数字で示した格好です。

12本中6本の3ポイント、効率まで跳ね上がった一夜

サン戦のクラークはフィールドゴール19本中12本、3ポイントは12本中6本という内容でした。得点だけでなく決定力そのものが上向いていることが、この試投数と成功数の関係からよく分かります。34得点はチーム最多タイで、同じく34得点を挙げたケルシー・ミッチェルと並んで20点差の快勝を牽引しました。ティンプソンも10得点8リバウンドと存在感を示しています。クラーク自身は試合後に「少しずつ自分のリズムを見つけられている気がします」と話しており、爆発的な一夜というより、積み上げてきたものが噛み合った結果という受け止め方をしているようです。

22回対10回、バンダースルートの積み上げを5年目で超える

歴史的な文脈を置くと、この数字の異常さがより際立ちます。30得点10アシスト以上の試合は今季5回目、キャリア通算では6回目で、クラークを除くWNBAの全歴史を合わせても4回しかありません。最初の1回は2024年8月30日のシカゴ・スカイ戦で、31得点12アシストでした。今季は5月15日のワシントン・ミスティクス戦、6月11日と8月23日のスカイ戦、7月17日のシアトル・ストーム戦と積み重ね、8月23日の37得点10アシストからそのままサン戦へ連続で到達しています。ハードルを一段下げた20得点10アシスト以上でも通算22回、今季だけで12回に達しました。歴代2位はコートニー・バンダースルートの10回ですが、こちらは16年目のシーズンでの数字です。3年目のクラークがすでに倍以上の回数に届いている事実は、得点とパスを同じ夜に成立させる選手がいかに稀かを物語ります。

アシストの出どころが変わった、ティンプソンという合鍵

個人的に興味深いのは、アシストの生まれ方が変化している点です。クラークはティンプソンについて「走り込みが素晴らしく、ハーフコートでもいいカッターです。もらってすぐ上げる形が本当にうまくなりました」と評価し、自分のアシストの多くはリム周辺の易しいレイアップから来ていて、ピック&ロールはさほど多くないと説明しています。オールスター以降の2か月でティンプソンが伸びたことが、そのままクラークのアシスト数に反映されているわけです。ティンプソンがスターティングラインアップに入って以降、フィーバーの得点力が上がっている流れとも重なります。相手からすると、クラークの3ポイントを警戒して外へ寄れば速攻とカットで内側を刺され、内側を固めれば12本中6本を沈められる状況で、単純な守り方が通用しなくなっています。

再開は9月18日、その前にベルリンが待っています

サン戦の勝利でフィーバーはアトランタ・ドリームを順位で上回り、プレーオフ1回戦のホームコートアドバンテージを自力で狙える位置に戻りました。ただしリーグは中断へ入り、チームの次戦は9月18日、敵地でのトロント・テンポ戦まで待つことになります。クラークはアリーヤ・ボストンとともにアメリカ代表としてベルリンのFIBAワールドカップへ向かい、ステファニー・ホワイトHCもスタッフとして帯同します。所属クラブでのリズムを国際大会でどこまで保てるのか、そして再開後にそのまま持ち帰れるのか。中断を挟むこの3週間ほどが、今季のフィーバーにとって静かな分岐点になりそうです。

引用:https://www.si.com/wnba/fever/caitlin-clark-hits-groove-as-fever-head-into-fiba-world-cup-break-takeaways-01m15jzf28vs

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