ジュリアス・ランドル

ニューヨーク再上陸、ランドルがネッツに持ち込む勝者の習慣と舞台裏

 

20勝62敗のチームに移ってきたベテランが、負けることを前提にした空気を拒みました。この夏ティンバーウルブズからネッツへ移籍したジュリアス・ランドルが、ブルックリンで開いた子ども向けバスケットボールキャンプで、外からの評価を超えてみせると明言しています。かつてニックスで5シーズンを過ごした選手が、同じ街の反対側で再出発するという構図そのものが、すでに一つの物語になっています。

20勝62敗のチームと、24.5勝というライン

ネッツの現在地は数字がはっきり語っています。昨季の成績は20勝62敗で、ブックメーカーのBetMGMが設定した今季の勝利数のライン(オーバー・アンダー)は24.5勝です。直近2回のドラフトで獲得した1巡目指名選手が7人ロースターに並んでおり、球団が今すぐの勝利よりも将来を見ているのは誰の目にも明らかです。

その中でランドルは、こう言い切りました。「どんな期待をかけられようと、我々はそれを超えていく」。低い期待値を前にした選手のコメントとしては珍しくありませんが、ランドルの場合は直前の2シーズンをティンバーウルブズでプレーオフ進出チームの一員として過ごしてきた実績があります。昨季は79試合に出場し、1試合平均33分で21.5得点、6.7リバウンド、5.0アシストを記録しました。出場試合数の多さも含めて、若いチームに毎日の基準を持ち込める立場にあります。

ニックスでの5年と、2024年のトレードからの道のり

ランドルにとってニューヨークは初めての場所ではありません。ニックスで5シーズンを戦い、3度のオールスターに選ばれ、長く低迷していたフランチャイズを浮上させる原動力になりました。そのニックスは2026年に53年ぶりの優勝を果たしています。自分が立て直しの起点になったチームが、自分が去った後に頂点へ到達したという事実は、複雑な感情を伴うはずです。

それでも本人は、戻ってきた感覚を新鮮なものとして語っています。5年住んだ街なのに新しいスタートのように感じられ、自分が新人のようだったという趣旨の言葉を残しました。2024年にミネソタへ移り、この夏ブルックリンへ。同じ都市の二つの球団で成功するという、NBAの歴史でも珍しい達成が視野に入る位置にいます。

マイケル・ポーターJr.との併存と、契約が生む不確定要素

戦術面で興味深いのは、マイケル・ポーターJr.との組み合わせです。ランドルはポストで体をぶつけられ、同時に3ポイントも打てるタイプで、フロアを広げるポーターJr.とは役割が重なりにくい関係にあります。本人もポーターJr.とは頻繁に連絡を取り合っており、互いを補完し合えると考えていると述べています。フロアスペーシングを提供してくれる選手との相性の良さは、ランドル自身が繰り返し口にしてきたテーマでもあります。

一方で不確定要素も残っています。ランドルは来夏に3580万ドルのプレーヤーオプションを持っており、ブルックリン滞在が短期間で終わる可能性は消えていません。本人は次の契約について今は考えず、トレードの噂からも距離を置くと語っています。ここが筆者の見立てですが、若手7人を抱えるチームにとって、ランドルの価値は勝敗そのものより、トレード期限までにどれだけ資産価値を高められるかにあります。本人が掲げる期待超えと、球団の再建計画は必ずしも同じ方向を向いていません。その緊張感こそが、今季のネッツを見る最大のポイントになりそうです。

開幕へ向けて追いかけたいポイント

ネッツは若いロースターを抱えたまま開幕を迎えます。ランドルが実際に何勝を積み上げるかよりも、7人の1巡目指名選手がどう育つか、そしてランドルとポーターJr.の二枚看板がどこまで機能するかが、シーズンを通しての見どころになります。

24.5勝というラインを超えられるのか。ランドルの言葉が結果として残るのかどうかは、開幕からの数週間である程度見えてくるはずです。

引用:https://www.hoopsrumors.com/2026/09/julius-randle-promises-nets-will-exceed-expectations.html

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