シカゴ・ブルズのガードであるノーマン・パウエルが、配信中に「NBAで最も過大評価されているチーム」としてロサンゼルス・レイカーズの名前を挙げました。ブリーチャー・リポートが9月12日に報じた内容です。オフシーズンに大掛かりなロースター改造を敢行したレイカーズに対し、現役選手が正面から懐疑を投げかけた形で、開幕前の空気を一気に騒がせる一言となりました。誰が言ったかを踏まえると、単なる挑発として片づけにくい重みがあります。
平均21.7得点、初のオールスター、そして2年4500万ドル
パウエルの発言に反応が集まったのは、彼自身が昨季キャリアハイの数字を残しているからです。2025-26シーズンをマイアミ・ヒートで過ごしたパウエルは、58試合に出場して52試合に先発し、平均21.7得点3.5リバウンド2.5アシスト1.1スティールを記録しました。フィールドゴール成功率47.0パーセント、3ポイント成功率38.0パーセントという効率も伴っています。32歳のシーズンでキャリア初のオールスターに選出されたのも、この年でした。
そのヒートがヤニス・アデトクンボの獲得に動いた結果、パウエルを引き留める余力はなくなりました。パウエルはフリーエージェントとしてブルズと2年4500万ドルで契約し、新天地へ移っています。つまり彼は、昨季のリーグを内側から見てきた当事者であり、なおかつレイカーズとは直接の利害を持たない立場です。
クリッパーズで過ごした4年間が、この発言に色をつける
背景としてもう一つ押さえておきたいのが、パウエルの経歴です。2021年から2025年まで、パウエルはロサンゼルス・クリッパーズに在籍していました。同じ街のもう一つの球団で、キャリアの充実期を過ごした選手なのです。レイカーズという看板がロサンゼルスでどう扱われるかを、隣から4シーズン以上にわたって見続けてきた人物の言葉だと考えると、含みの持たせ方も変わってきます。
そしてレイカーズ側の事情も、この発言が刺さりやすい状況を作っていました。レブロン・ジェームズが去り、チームはルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスを軸にした編成へと舵を切っています。この夏にはユタ・ジャズからウォーカー・ケスラーをサイン・アンド・トレードで獲得し、4年1億3000万ドルの契約を結びました。対価として2031年と2033年の無保護1巡目指名権に加え、2028年と2030年の指名権交換権を差し出しています。さらにクエンティン・グライムズ、サンドロ・ママケラシビリ、コリン・セクストンを加え、ロースターの顔ぶれは大きく入れ替わりました。
天井の高さと、西の現実
ここからは筆者の見立てです。パウエルの指摘には、数字で反論しにくい部分があると考えています。ケスラーはリムプロテクトとリバウンドに秀でたセンターであり、ドンチッチのピック・アンド・ロールにおけるロブの受け手としても機能するはずです。噛み合えばレイカーズの天井は確かに高い。問題は、その天井に届くまでに越えるべき壁が西カンファレンスに複数そびえていることです。
ブリーチャー・リポートもオクラホマシティ・サンダーとサンアントニオ・スパーズの存在を挙げていますが、筆者が気にしているのはもう一段手前の課題です。4人の新加入をローテーションに組み込む作業には、どうしても時間がかかります。ドンチッチとリーブスという主軸2人の周りに、守備の約束事とスペーシングの秩序を一から作り直さなければなりません。上振れの可能性と、序盤の混乱の可能性が同居している。この二面性こそが「過大評価」という言葉を呼び込んだ正体ではないでしょうか。
ケスラーの契約についても、ヤフー・スポーツの記者が2026年のフリーエージェンシーで2番目に悪い契約と評価するなど、評価は割れています。指名権4つ分の対価を含めて考えれば、レイカーズは相当に強い賭けに出たと言えます。
開幕に向けて
パウエルのブルズと、ルカ・ドンチッチのレイカーズ。両者がコートで向き合う場面が、この発言に一つの答えを出すことになります。まずは各球団がトレーニングキャンプに入り、新しい組み合わせがどこまで形になるかを見極める段階です。レイカーズが過大評価なのか、それとも過小評価されていたのか。答えが出るまでに、そう長い時間はかからないはずです。
引用:https://bleacherreport.com/articles/25498496-bulls-norman-powell-names-lakers-nbas-most-overrated-team-live-stream-video-n3on

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