現地9月20日、コネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナで行われたリンクスとサンの一戦は、ただの終盤戦の1試合では終わりませんでした。101対89でリンクスが勝利した裏側で、新人ガードのオリビア・マイルズがクラークの持つWNBAルーキー年間得点記録を塗り替えたのです。3連敗中だったチームを勝利に導きながら、自らの名を歴史に刻む夜となりました。
21得点で刻んだ771、記録更新の瞬間
この試合でマイルズは21得点を記録し、コリアーの23得点と合わせてリンクスの反撃を牽引しました。記録更新の瞬間は第2クォーター残り9分31秒、フリースローでシーズン通算770点目を沈めたときに訪れました。クラークが2024年に記録した769点を、40試合という同じ試合数で上回ったことになります。試合終了時点でのマイルズのシーズン得点は771点に到達しました。
この結果、リンクスは32勝10敗となり、プレーオフの1位シードにあと1勝、もしくはゴールデンステートの1敗を待つだけの位置につけました。サンとの直接対決は今シーズン限りで、サンは来季ヒューストンへの移転を控えており、この試合はコネチカットでの実質的なラストゲームに近い意味合いも持っていました。
769から771へ、クラークとの比較で見える背景
マイルズの記録更新が際立つのは、その内容です。クラークは2024年に40試合で769点、平均19.2得点8.4アシスト5.7リバウンド1.3スティールを記録しました。一方のマイルズは今シーズン、ふくらはぎの負傷で2試合を欠場しながらも40試合の出場で771点に到達し、平均19.7得点5.9アシスト4.7リバウンド1.3スティールという数字を残しています。得点力ではクラークを上回る一方、アシストとリバウンドではクラークに軍配が上がる形で、2人のプレースタイルの違いも浮き彫りになりました。
なお2人以前の歴代記録は、2006年にシーモーン・オーガスタスが34試合で残した744点でした。マイルズはすでに7月の月間新人賞を獲得しており、21試合で通算350得点・100リバウンド・100アシストに到達するペースでもクラークとアンドレア・スティンソンの記録を更新済みです。今回の得点記録は、今シーズンを通じて積み重ねてきた勢いの延長線上にある一幕と言えます。
MVP論争にも波及する存在感
リンクスのシェリル・リーブ ヘッドコーチは、FIBAワールドカップ休止前の段階で「オリビア・マイルズが出ていなければ、あのチームは31勝7敗にはなっていない」とMVP候補としての価値に言及していました。主力フォワードのナフィーサ・コリアーがシーズンを通じて13試合の出場にとどまる中、マイルズの活躍がチームの快進撃を支えてきたことを踏まえた発言です。
新人でありながらMVPレースの一角に食い込む可能性は、単なる新人王争いを超えたシーズンのハイライトになりつつあります。残り試合でリンクスが1位シードを確定させれば、その議論はさらに熱を帯びるはずです。プレーオフに向けてマイルズがどこまで得点とアシストのバランスを保てるかは、リンクスの戦力の厚みを測る上でも注目のポイントになりそうです。
今後の試合と観戦情報
リンクスは今週、インディアナとのホームアンドホームでレギュラーシーズンを締めくくります。直近では火曜日にインディアナへ乗り込んでの一戦が控えており、プレーオフの1位シード争いに直結する重要な試合になります。一方のサンは同じ火曜日にワシントン・ミスティックス戦を控えており、ヒューストン移転前のシーズンをどう締めくくるかにも注目が集まります。マイルズの記録更新の勢いがこのままプレーオフ本番まで続くのか、リンクスの試合は今後も目が離せません。
引用:https://apnews.com/article/miles-clark-scoring-record-701475d9bea309a8fb4b96673ec1c390

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