ドナルド・トランプ大統領が、インディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガムについて「どのWNBAチームも欲しがるはずだ」という趣旨の発言をしました。The Athletic(Yahoo Sports配信)によると、発言があったのは日本時間10月13日、現地10月12日月曜夜にオハイオ州ヤングスタウンで開かれた集会です。中間選挙に向けて共和党支持者の投票を促す場で、カニンガムが話題に上りました。
集会で飛び出した発言の中身
トランプ大統領は集会で、カニンガムを「美しい若い女性だ」と評し、チームが彼女を欲しがる理由として「観客動員に役立つから」を挙げました。得点力ではなく見た目と集客力を理由にしたことになります。会場は笑いに包まれました。
さらに大統領は、政治家はもうそういうことを言ってはいけないことになっていると述べ、女性を美しいと言えば政治家生命が終わるのが普通だと冗談めかして語りました。The Athleticによると、この記事の時点でカニンガム本人、フィーバー、WNBAのいずれからもコメントは出ていません。
カニンガムの現在地は、無制限FAの7.9得点
カニンガムは今季、1年契約の最終年を終えた無制限フリーエージェントです。フィーバーでの2シーズン目となった今季の平均得点は7.9点で、直近5シーズンで最も低い数字でした。プレーオフ1回戦ではラスベガス・エーシズにスイープで敗れ、フィーバーのシーズンは終わっています。
一方で、コート上での衝突やミーム化する場面を通じて、リーグ屈指の話題を集めた選手でもあります。今季は7月にESPNの取材でトランスジェンダー選手の女子スポーツ参加に反対する考えを語り、フィーバーの試合会場の外で抗議行動が起きました。本人は自身の政治的立場を「かなり中道」と説明しています。
ポッドキャスト「No Hesitation」では、自身のオフシーズンについて「何が待っているかわからない」と話しました。去就が定まらないタイミングで、大統領の言葉が彼女の市場価値に重なった形です。
過去のホワイトハウスとの接点、そしてフィーバーの課題
カニンガムとホワイトハウスの接点は今回が初めてではありません。6月にはホワイトハウスがXに動画を投稿しました。当時マーキュリーのフォワードだったデワンナ・ボナーを指さすカニンガムの映像に、トランプ大統領が指さす映像をつないだ内容です。7月には当時のレビット報道官が、大統領はカニンガムに連絡を取っていないものの「この件を注視している」と述べ、男性が女子スポーツに出場すべきではないという立場を強調しました。
2025年に大統領が署名した大統領令は、トランスジェンダー選手の女子の学校スポーツ参加を禁じるものです。WNBAでトランスジェンダーの選手が出場した例はありません。つまり今回の発言は、カニンガムが政治的な文脈に置かれ続けてきた流れの延長にあります。
フィーバー側の事情も無視できません。ケイトリン・クラークは優勝争いができるチームを求めており、無制限FAのケルシー・ミッチェルの再契約を後押ししています。7.9得点の選手にどれだけの投資をするかは、編成上の現実的な問いです。
今後の展望、カニンガムの価値を決めるのはコート上の数字です
大統領の発言は話題性を生みますが、WNBAの契約はコート上の貢献度で決まります。7.9得点という数字は、カニンガムが交渉で強い立場にないことを示しています。集客力という言葉が先行すれば、本人がコート上で積み上げてきたプレーが見えにくくなります。
カニンガムのオフシーズンは、政治的な注目と競技面の評価が真正面からぶつかる交渉になります。フィーバーがミッチェルの再契約を優先する以上、カニンガムは他球団も含めた選択肢から、自分の役割を示せる場所を選ぶことになります。今回の発言は、その価値論争の号砲です。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/trump-wnba-teams-want-sophie-031605610.html

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