WNBAのオフシーズン地図が、また大きく書き換わろうとしています。2026年ドラフト全体1位、ダラス・ウィングスのアジー・ファッドが、オフに新興の国際リーグ「Project B」へ参戦することを表明しました。ルーキーイヤーをまさに戦っている真っ最中の決断であり、若き才能が早くも世界規模のマネーゲームの中心に立ったことになります。第一報を見た瞬間、これは単なる一選手の選択を超えた、リーグ全体への問いかけだと感じました。
ルーキー真っ最中の電撃発表
発表は6月19日の朝、ファッド自身がインスタグラムに投稿した動画で行われました。ドラフト全体1位という最大級の注目を背負ってWNBA入りした新人が、シーズン中にオフの去就をみずから明かした格好です。当初はUconnのスターらしくUnrivaled(米国を拠点とする3人制リーグ)入りが有力視されていましたが、関係者によればそちらには参加しないことも明らかになりました。
コート上のファッドは、立ち上がりこそ最初の3試合で平均7.7得点と静かでしたが、そこから尻上がりに調子を上げ、現在は平均12.7得点、1.4リバウンド、1.4アシスト、1.5スティールまで数字を伸ばしています。新人王レースではオリビア・マイルズが一歩抜け出している状況ですが、得点力とディフェンスの両面でじわじわと存在感を増している最中での今回の発表でした。
Project Bとは何か、そしてこれまでの流れ
Project Bは、元Facebook幹部のグレイディ・バーネットと、Skype共同創業者のジェフ・プレンティスが主導する国際リーグです。レブロン・ジェームズのビジネスパートナーであるマーベリック・カーターもアドバイザーに名を連ねています。2026年11月に開幕し、ヨーロッパ・アジア・中南米を舞台に2週間単位のトーナメントを重ね、2027年4月まで約5か月にわたって行われる構想です。
最大の武器は資金力です。提示される年俸は最低でも200万ドル(約3億円)から、複数年契約では1000万ドルを超えるケースもあり、さらにエクイティ(持ち分)まで付与されます。新しい労使協定でWNBAのスーパーマックスが今季ようやく約140万ドルに引き上げられた(以前は30万ドル未満でした)ことを思えば、その差は歴然です。すでにネカ・オグミケを皮切りに、アリッサ・トーマス、ケルシー・ミッチェル、ソフィー・カニンガムら10人を超えるWNBA選手が契約しており、ファッドはそのリストに加わる最も若い大物となります。
この決断が示す今後の展望
注目すべきは、リーグを代表する若手有望株が「WNBAのオフはUnrivaled」という既定路線をあえて選ばなかった点です。ルーキー1年目から国際リーグの2億円規模の契約を選べる時代になったということは、トップ選手の経済的な選択肢が一気に広がったことを意味します。一方で、過密な国際日程による故障リスクや、リーグ間の人材獲得競争の激化という課題も浮かび上がります。WNBA側がこの流れにどう対応していくのか、CBAやオフの過ごし方をめぐる議論はこれからさらに熱を帯びるはずです。新人王レースでマイルズを追う立場のファッドが、コート外でも独自路線を打ち出してきたことは、彼女のスター性を改めて印象づけました。
今後の見どころ
当面はウィングスの一員として、ファッドがレギュラーシーズンをどう駆け上がっていくかが最大の見どころです。Project Bの開幕は11月。それまでのWNBAでの成長が、世界の舞台での評価に直結します。詳しい発表内容はYahoo Sportsの報道でも確認できます。ルーキーイヤーとオフの世界挑戦を同時に背負うファッドの一年から、ますます目が離せません。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/wnba-star-azzi-fudd-join-153137957.html

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