WNBAのシーズン中トーナメント「コミッショナーズカップ」の決勝が現地6月30日、ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、地元ニューヨーク・リバティが王者ラスベガス・エーシズを93対85で下しました。主役はMVPに輝いたブレアナ・スチュワートと、今季最多の26得点を叩き出したサブリナ・イオネスク。故障明けの司令塔が本来の姿を取り戻し、リバティはこの大会史上初となる2度目の戴冠を成し遂げました。エイジャ・ウィルソンを欠いたエーシズが最後まで食い下がった一戦は、王者リバティの地力を改めて印象づける内容だったと感じます。
スチュワート25得点11リバウンドでMVP、前半だけで大会記録の51点
この試合のリバティは立ち上がりから火力全開でした。イオネスクが前半だけで17点を挙げ、チームは前半を51対37とリード。この前半51点は、コミッショナーズカップ決勝における前半得点としては歴代最多という記録づくめの内容でした。最終的にイオネスクは26点、スチュワートは25点11リバウンドをマークし、二人だけで51点を分け合っています。
一方のエーシズも簡単には引き下がりませんでした。ジャッキー・ヤングが後半だけで25点を積み上げ、試合最多の31点。第4クオーター序盤には71対69と一時逆転に成功します。しかしここからリバティが15対2のランで突き放しました。ポーリン・アスティエの3ポイントで反撃の口火を切り、残り3分39秒にはイオネスクの3ポイントで84対73。終盤にヤングが放ったレイアップは決まらず、最後はイオネスクがダメ押しの3ポイントを沈めて勝負を決めました。MVPのスチュワートは「2度目を勝ち取れたこと、それをバークレイズでファンと一緒に成し遂げられたのは特別です」と喜びを語っています(NBC New York / AP)。
大会史上初の複数回制覇、スチュワートは4度目の決勝
リバティは2023年にラスベガスでエーシズを破って以来、2度目のカップ制覇となり、2021年に始まったこの大会で初めて2回の優勝を手にしたチームになりました。スチュワート個人にとっては、これが4度目の決勝の舞台です。2021年の第1回大会をシアトルで制し、2023年にニューヨークでも優勝、2024年はミネソタに敗れて涙をのんでいました。節目のタイトルを本拠地で取り返した意味は小さくありません。
エーシズは日曜のシカゴ戦で右足首をひねった4度のMVP、エイジャ・ウィルソンを欠く総力戦を強いられました。それでもヤングを軸に王者を土俵際まで追い込んだ事実は、ウィルソン不在でも戦えるチームの厚みを示したとも言えます。リバティ側では、開幕を足首の負傷で出遅れ、その後も背中の張りで戦列を離れていたイオネスクが復調。「ケガの1つや2つで自分という選手が損なわれることはない」という彼女の言葉通り、オールスター級の輝きが戻ってきました。
連覇を狙う王者の現在地と、エーシズの逆襲の芽
昨季リーグを制したリバティにとって、このカップ制覇はシーズン後半戦へ向けた大きな弾みになります。スチュワートとイオネスクという二枚看板が同時にギアを上げれば、リーグ屈指の得点力になることを今回の51点合作が証明しました。故障者が戻り切ったときのリバティの上限は、他チームにとって最大の脅威でしょう。
対するエーシズは、ウィルソンという絶対的支柱が抜けた状態でどこまで戦えるかが今後の試金石になります。ヤングが31点で王者を苦しめた事実は、彼女がチームの第2エンジンとして完全に機能し始めた証拠です。ウィルソンが戻れば、この決勝で見えた課題と収穫は再戦に向けた貴重な財産になるはずです。プレーオフでの再対決を早くも期待させる、見応えのある頂上決戦でした。
関連情報
両チームはともに現地7月3日(金)に次戦を迎えます。エーシズはホームでシカゴ・スカイと、リバティはホームでミネソタ・リンクスと対戦します。カップ決勝で見えた勢いと課題が、レギュラーシーズンの戦いにどう反映されるのか注目です。
引用:https://www.nbcnewyork.com/wnba/new-york-liberty-las-vegas-aces-win-commissioners-cup/6519939/

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!





