オールスターの先発10人が発表された直後、東地区の首位争いを演じるアトランタ・ドリームからただの一人も先発に選ばれなかったという事実に、エンジェル・リースが公然と異を唱えました。矛先は自分自身ではなく、普段あまり多くを語らないチームメイトへの評価に向けられています。勝っているチームがなぜ正当に報われないのか──単なる不満ではなく、人気投票に偏りがちなオールスターの構造そのものへ問いを投げかけた発言だと感じました。
リースが「屈辱」と語った先発ゼロの衝撃
7月2日、ワシントン・ミスティックスに81-76で敗れた直後の会見で、リースはチームメイトのために口を開きました。この時点でドリームは12勝8敗で東地区首位に並び、リーグ全体でも5位、首位とはわずか3ゲーム半差という好位置につけていました。それでも先発ガードにはベッカーズ、オリビア・マイルズ、クラーク、ケルシー・ミッチェルが、フロントコートにはエイジャ・ウィルソン、ブレアナ・スチュワート、ジェシカ・シェパード、アリーヤ・ボストン、ギャビー・ウィリアムズ、ナターシャ・ハワードが名を連ね、ドリーム勢は一人も入りませんでした。リースは「私たちから誰も選ばれなかったのは、まさにビンタと同じだった」と語り、名前を挙げたのはガードのライン・ハワードとアリーシャ・グレイでした。
数字は語る──それでも届かなかった投票
オールスターの先発は、ファン投票50%、メディア投票25%、選手投票25%の加重で決まり、ガード上位4人とフロントコート上位6人が選ばれます。ハワードとグレイはガードで5位と6位、リースはフロントコートで7位と、いずれも一歩届きませんでした。しかし数字を並べると評価の難しさが浮かび上がります。リースはこの日の時点でリバウンド1試合平均11.6本でリーグ1位、シェパードと並ぶ数少ないダブルダブル平均のプレーヤーでした。ハワードとグレイはリーグ得点ランキングで12位と13位につけ、ハワードとジョーダン・キャナダはスティール数でリーグ1位と2位。守備の貢献度を示すディフェンシブ・ウィンシェアでもグレイが9位、リースが10位と、チームの好調を支える指標がそろっています。投票の内訳ではハワードは選手票で2位、メディア票で4位と現場からの評価が高く、それでも先発を逃した点にファン投票の重さが表れています。
「控えで終わらせない」次の焦点へ
2度のオールスター経験を持つリースは、選ばれた顔ぶれはふさわしいと認めつつ、これだけ結果を出しているチームから一人も先発が出ないのは大きな驚きだと続けました。ここで見逃せないのは、彼女が自分の落選より、普段声を上げないチームメイトのために動いた点です。勝っていても「地味」という理由で先発を逃す構図は、ファン投票の比重が高いオールスターに常につきまとう課題でもあります。近く発表されるリザーブでドリーム勢が複数選ばれれば、この訴えはむしろ追い風になるはずです。逆にここでも冷遇されれば、投票制度そのものを問う議論へと発展する可能性があります。過去2年、多くを語らずにきたリースがあえて声を上げた重みは、それだけ大きいと言えます。
今後の見どころ
オールスターのリザーブ発表が次の焦点で、東地区首位を争うドリームから誰が滑り込むかに注目が集まります。首位争いを続けるアトランタの試合は今後も見逃せず、リースのリバウンド王争いとあわせて追いかける価値があります。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49253355/reese-disrespectful-dream-no-all-star-starters

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