7月25日にシカゴで開催されるWNBAオールスターゲームに向け、リーグのヘッドコーチ陣の投票で選ばれた控え12名が現地7月7日に発表されました。すでに公表されているスターター10名と合わせ、これで出場22名の顔ぶれがそろったことになります。第一印象として目を引くのは、ベテランと新星がきれいに混ざり合った構成、そしてスターター発表で「冷遇」されたアトランタ・ドリームが一気に3人をねじ込んできたことです。数字と背景を追いながら、今年のオールスター事情を読み解いていきます。
オグエンウミケが史上2位タイの11回目選出
今回の主役は、ロサンゼルス・スパークスのネカ・オグエンウミケです。これが通算11回目のオールスター選出で、ダイアナ・トラジと並ぶリーグ史上2位タイ。上にいるのは13回のスー・バードだけという領域に到達しました。歴代通算得点・リバウンドでともに4位につける記録の持ち主が、今なおオールスターの常連であり続けている事実は、この選手の息の長さを物語っています。
同じスパークスからはケルシー・プラムも5回目の選出。プラムは6月に下腿の負傷で最低4週間の離脱と診断されており、回復は順調とされるものの、オールスター本番での出場可否は試合直前に判断される見込みです。デビュー組も豪華で、トロント・テンポのマリーナ・メイブリー(8年目)とシアトル・ストームのドミニク・マロンガ(2年目)が初のオールスターの舞台に立ちます。ニューヨーク・リバティのジョンケル・ジョーンズは控え組では2番目に多い6回目の選出となりました。
スターター落選から一転、ドリーム3人衆の逆襲
今回のリストで最も雄弁なのは、アトランタ・ドリームの存在感です。控えにはアリーシャ・グレイ(4回目)、ライン・ハワード(4回目)、そしてエンジェル・リース(3回目)と、実に3人が名を連ねました。ドリームはスターター発表でひとりも選ばれず、リースが「顔面へのビンタのようだ」と不満をあらわにしていた経緯があります。その悔しさを、コーチ投票がまとめて晴らした格好です。ワシントンからはキキ・イリアフェンとソニア・シトロンがともに2回目、ラスベガス・エーシズのジャッキー・ヤングが5回目、ミネソタのコートニー・ウィリアムズが3回目で選ばれ、若手と実力者がバランス良く並びました。
今年はキャプテン制を廃止、22人のドラフト方式へ
今年のオールスターは運営面でも変化があります。選手がキャプテンを務める従来の方式をやめ、往年の名選手シンシア・クーパーとテレサ・ウェザースプーンが名誉ゼネラルマネージャーに就任。22名のプールから両者がそれぞれチームを指名する、ドラフト形式が採用されます。スターターにはケイトリン・クラーク、アリーヤ・ボストン、ケルシー・ミッチェル(インディアナ)、ペイジ・ベッカーズ(ダラス)、エイジャ・ウィルソン(エーシズ)、ブレアナ・スチュワートらが名を連ねており、誰がどのチームに振り分けられるかという駆け引き自体が新たな見どころになりそうです。個人的には、選手同士の因縁やチームメイト関係を無視した組み合わせが生まれる可能性があり、例年以上に予測不能な一戦になると見ています。
オールスターは7月25日、シカゴで開催
2026年のWNBAオールスターゲームは、7月25日にシカゴで行われます。負傷者の回復状況次第では直前の入れ替えもあり得るため、プラムをはじめとする選手のコンディション情報は引き続き要チェックです。ベテランの節目、若手の初舞台、そしてドラフト方式という新趣向――今年のオールスターは、例年にも増して物語性の濃い週末になりそうです。

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