シカゴで開幕した2026オールスターウィークエンドに、思いがけない形で新たな主役が加わりました。フェニックス・マーキュリーのカリーア・コッパーが、負傷で離脱したロサンゼルス・スパークスのケルシー・プラムに代わり、7月25日のオールスターゲームに出場するとリーグから発表されました。一度は当落線上で名前が消えたと伝えられていた実力者の、繰り上げでの選出です。ただ、今季の数字を並べてみると、むしろ最初から選ばれていて当然だったのではないか、と感じるファンも少なくないはずです。
今季27試合で平均20.5得点、リーグ得点ランク7位の主砲
今回の選出は、単なる人数合わせではありません。コッパーは今季ここまで27試合に出場し、平均20.5得点・3.7リバウンド・1.8アシスト・0.7スティールをマークしています。得点はリーグ全体で7位につけ、今季に一試合で40得点以上を記録した5人のうちの1人にも名を連ねる、押しも押されもせぬ得点源です。これで通算5度目、マーキュリー移籍後としては2度目のオールスター選出となりました。一方、彼女が座を引き継ぐプラムは左脚の負傷で長期離脱が続いており、ドラフトで指名されていたチーム・クープの一員として大舞台に立つことが叶いませんでした。得点ランキングの上位に食い込んでいた司令塔だけに、本人にとっても悔しい欠場になったはずです。
2021年ファイナルMVP、パリ五輪金メダルの勲章
コッパーの名前にすぐピンと来ないファンのために背景を補うと、彼女は2021年にシカゴ・スカイをフランチャイズ初優勝へ導き、ファイナルMVPに選ばれた実績の持ち主です。2024年にはパリ五輪でアメリカ代表として金メダルを獲得し、同じ年にマーキュリーへ移籍しました。爆発力のあるスコアラーが、キャリアの円熟期に入ってなお得点ランク上位を走っている点は見逃せません。今年のオールスターは、殿堂入りのレジェンドが指揮官(GM)を務める新方式で行われます。シンシア・クーパー率いるチーム・クープと、テレサ・ウェザースプーン率いるチーム・スプーンが顔を合わせる形式で、コイントスの結果、ベッカーズがチーム・クープ、クラークがチーム・スプーンに振り分けられました。プラムが抜けたチーム・クープには、ブリアナ・スチュワートやケルシー・ミッチェル、ギャビー・ウィリアムズら強力な面々がそろっており、コッパーの加入は純粋な火力の上積みになります。
「落選」から巻き返す物語が、舞台に何をもたらすか
ここからは筆者の見立てです。コッパーの持ち味である、一気に畳みかける得点力は、守備がゆるみやすくテンポの速いオールスターの展開と抜群に噛み合います。ハーフコートでじっくり組み立てるよりも、走り合いのなかでこそ良さが出るタイプだからです。加えて、一度は選から漏れたと報じられた人材が実力で舞台に立つという筋書きは、それ自体が大きな見どころになります。プラムという得点源を失ったチーム・クープにとって、同じように点で違いを生めるコッパーは理想的な補充であり、単なる穴埋め以上のインパクトを残す可能性は十分にあります。オールスターは記録よりも魅せる場ではありますが、証明したいものを抱えた人材が一枚加わるだけで、舞台の緊張感は確かに変わってきます。
試合は7月25日、シカゴ・ユナイテッドセンターで
2026オールスターゲームは現地時間7月25日の夜、シカゴのユナイテッドセンターで開催され、アメリカではABCが中継します(現地20時30分開始、日本時間では7月26日の午前)。週末にかけてはスキルズチャレンジや3ポイントコンテストといったイベントも組まれ、リーグを代表するシューターたちが技を競います。負傷者が相次いだシーズンだからこそ、無事にコートへ立てる顔ぶれの一挙手一投足に、いつも以上の視線が注がれることになりそうです。
引用:https://mercury.wnba.com/news/kahleah-copper-selected-as-2026-wnba-all-star

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