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「ディフェンスリバウンド率リーグ1位」の23歳がテンポへ電撃移籍──サンが2028年2巡目とロシア人選手の権利で手放した、期限48時間前の最初のトレード

 

トレード期限まで48時間を切ったタイミングで、リーグに新規参入したトロント・テンポが最初に手を挙げました。7月31日、テンポはコネチカット・サンからフォワードのアニーサ・モローを獲得したと発表しています。対価はテンポの2028年2巡目指名権とマリア・クリウンディコワの権利という、いわゆる「将来の紙切れ」に近い内容でした。初年度の球団が現在進行形の戦力を実質的な軽い代償で引き抜いたわけで、第一印象としては、テンポのフロントが相当したたかだという一言に尽きます。

開幕年の途中で動いたテンポ、対価は2028年の2巡目指名権

球団の公式リリースによれば、テンポは合わせてガードのティマ・プイエをウェーブしており、トレードは今後48時間以内のフィジカルチェックを経て完了する予定です。テンポのGMモニカ・ライト・ロジャースはリリースで「彼女は容赦のない競争者であり、とりわけ高いレベルでリバウンドを取れる能力で試合に影響を与えます」とコメントしています。

テンポは直近10試合を1勝9敗と失速しており、プレーオフ圏の第8シードからは5ゲーム半差。それでも初年度を放り出さずに補強へ動いた点が重要です。チームはマリーナ・マブリーとブリトニー・サイクスというガード陣が軸で、フロントコートはイザベル・ハリソン、ニャラ・サバリー、テミ・ファグベンレの故障と不安定さに悩まされてきました。そこに23歳のリバウンダーが加わります。

数字が語るモローの正体──ルーキー時代からリーグ1位

モローは2025年のドラフト全体7位でサンに指名された選手で、まだルーキー契約下にあります。1年目は41試合中23試合で先発し、平均18.9分で7.7得点6.9リバウンド。特筆すべきはディフェンスリバウンド率31.9%で、これはルーキーながらリーグ全体の1位でした。

今季はさらに伸びており、サンでの20試合で平均11.6得点8.6リバウンド、出場時間は23分前後。この20試合のうち9試合でダブルダブルを記録しています。直近も好調で、シカゴ戦では21得点をフィールドゴール成功率66.7%で挙げ、7リバウンド2アシスト1スティール1ブロック。その前のワシントン戦でも3ポイント7本中4本を沈めて21得点でした。20分台の出場でこの生産性なら、テンポで出場時間が増えたときの上振れは十分に期待できます。CBSスポーツはこのトレードにテンポへ「A」、サンへ「D」の評価を付けました(CBS Sports)。

サン側の事情──14位、そして今季限りでヒューストンへ

サンにとっては苦い放出です。順位は14位でプレーオフ争いからは事実上脱落しており、しかも今季を最後にヒューストンへ移転してリブランドすることが決まっています。地元での最終シーズンに、自ら指名した若手の主力を送り出す形になりました。サン社長のジェン・リゾッティは、指名した瞬間からのプロ意識と献身に感謝を示すコメントを出しています。

受け取ったマリア・クリウンディコワは身長6フィート4インチのフォワードで、2018年の1巡目指名。WNBAでのプレーは3シーズンにとどまり、今季はリーグでプレーしていません。つまりサンが手にしたのは、来るかどうかわからない選手の権利と2年後の2巡目指名権です。ポスト陣もブリトニー・グライナーとアリーヤ・エドワーズが膝の負傷で離脱中で、健康なインサイドはオリビア・ネルソン=オドダとルーキーのレイガン・ビアーズのみという状況になりました。

なお、昨季はゴールデンステート・ヴァルキリーズが参入初年度でプレーオフに到達するという史上初の快挙を成し遂げています。テンポが同じ道を辿るのは今季は難しいとしても、モローのような年齢と契約の若い選手を安く積み上げる動きは、2年目以降を見据えれば理にかなっています。

関連情報

2026年のトレード期限は現地日曜午後3時(日本時間8月3日午前4時)です。今回の一件はその第一号にすぎず、ケルシー・プラムをはじめとする大型案件がまだ動く可能性があります。テンポの日程は球団公式サイトで確認できます。モローがどの試合からテンポのユニフォームを着るのか、フィジカルチェックの結果を含めて注目したいところです。

引用:https://tempo.wnba.com/news/toronto-tempo-acquire-forward-aneesah-morrow-from-connecticut-sun

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